平塚市 伊勢原市 つじむら歯科医院 歯医者(小児 インプラント 矯正 審美)には茅ヶ崎市 大磯町 秦野市からも患者様がいらっしゃいます
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歯科・小児歯科・矯正歯科・予防歯科・インプラント歯科・審美歯科
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IIPD国際予防歯科学会2003年レポート

IIPD国際予防歯科学会に下記の日程で
予防の本場フィンランドに行きました。


日程:2003年8月24日〜31日(フィンランド各地)

フィンランド
水と緑に覆われた美しい国

フィンランド人は自分の国や民族のことをスオミSuomiと呼ぶが、その語源は湖、池を意味するスオSuoからきたといわれている。

その名の通り、国土の65%が森、10%が湖沼と河川、8%が耕作地という自然の宝庫となっている。また、山が少なく平坦で、最高峰でも1300mくらいしかない。広大な原野、点在する湖、無数の島々、ラップランドの高原地帯・・・・・。

また童話のムーミン、そしてサンタクロースの故郷として知られています。

とくに今回の学会のテーマの一部でもあり、日本でも特につじむら歯科医院にてよく耳にするようになったキシリトール(虫歯を抑制する甘味料)はフィンランドで生まれました。

フィンランドでは、食後にキシリトールガムを噛む習慣を普及させ、子供の虫歯を大幅に減らすことに成功している。


8月24日AM10:55成田発へルシンキに向け出発

8月24日現地時間14:33分予定より少しはやくヘルシンキ国際空港に到着しました。

日本との時差はマイナス6時間

空港内

ヘルシンキ国際空港

●ヘルシンキ
三方を海に囲まれた、人口約56万の都市で首都として、また貿易港として栄えてきた。

飛行機がヘルシンキ空港に近づくと、『森と湖の国』という代名詞にふさわしく、濃緑の島々の美しい眺めが眼下に広がる。こんもりと茂った木々の間に、童話の主人公ムーミン達がひっそりと隠れ住んでいるのではないだろうかという錯覚に陥ってしまうほど、夢を誘う穏やかな風景でした。

到着日のヘルシンキの天気は雨まじりでしたが、時々雲の切れ間からは日本とはちがった澄んだ空気の中へと太陽の光が降り注いでいました。

到着後、美しい景色を眺めながらバスにて

トゥルク市へ向け移動しました。


キシリトールの原料である白樺の木



美しい自然の中に道があり、木に取り囲まれるように人が住む家がありました

●トゥルク
ヘルシンキ国際空港から車で2時間30分の所にかつてのフィンランドの首都トゥルクはあり、現在の首都ヘルシンキ、タンペレに次ぐ中世の中心地として栄えたフィンランド最古の都市。

1299年、ローマ教皇が司教をこの地に遣わしたことによりトゥルクの歴史は始まった。中世文化の中心地で、フィンランド全土にある70以上の中世の教会のほとんどがここに集結している。歴史的遺産とアウラ川を中心とした美しい街並み、新しい文化が息づく街でした。
今回の研修先であり世界における歯科予防活動の中心地であるトゥルク大学もこの街にあります。トゥルク大学はロッテのキシリトールのテレビコマーシャルでもおなじみのマキネン教授のいる大学で、バスで6:30分ごろ24日の宿泊先であるSOKOS HOTELに到着すると、
ライネン教授とマキネン教授が出迎えてくださり、夕食をご一緒しました。


カコウ・マキネン教授

サラカリア・ライネン教授

25日からトゥルク大学にてマキネン教授、ライネン教授、多数の講師のもと下記の内容で研修を受けました。

●キシリトール入門
ソルビトール、マルチトース、人口甘味料と比較しキシリトール単体ではプラーク中で歯を溶かす酸をまったく産生しないことがわかります。このため100%キシリトールが最も有効であると言えます。

つじむら歯科医院が予防のためのキシリトール使用に関しては100%としている理由です。


Prof、Jorma Tenovu
●フィンランドにおけるフッ素によるカリエス予防プログラム

歯磨きは磨きにくい所をフロスや歯間ブラシで清掃後、少量のフッ素を(写真下)つけ磨くと効果的である。

フッ素はホームケア(自宅)においては、少量を長期的に用いることが一番重要とフィンランドでもされていました。

またオフィスケア(診療所によるメンテナンス時)でもフッ素塗布しています。

フッ素入り歯磨き粉にさらに、10〜12%以上のキシリトールが含まれていることが理想的で、10%以下ではまったく効果がないという臨床結果がありました。

最良な歯磨剤とは?
1.フッ素としてフッ化ナトリウム(NaF)配合 フッ素濃度1000ppm/L
2.キシリトールが10%以上含まれている(できれば25%)
3.発砲剤が含まれていないもの
注:歯磨剤は歯の汚れを取り除くためでなく、歯質を強化するために使用します。

フィンランドでは写真の様なフッ素の錠剤やフッ素入りガムも使われています。

フィンランドでは個々の虫歯のリスク(危険度)の高さに応じて、通常のフッ化物塗布や、一日2回のフッ素入り歯磨き剤の使用だけでなく、フッ素の錠剤・フッ素洗口剤・高濃度フッ素の局所塗布・フッ素ジェルなどが使われていました。

子供だけでなく大人にもフッ素は非常に虫歯予防に重要とのことでした。

つじむら歯科医院では今後、当医院にてメンテナンスを受けていただいている患者さんに対し、予防のために、成人の方にもフッ素塗布を積極的に取り入れ、歯質の強化ならびに殺菌を行っていきます。


Doc、Kaisu Pienihakkinen
●カリエス(虫歯)予防

1975年には日本よりはるかに虫歯や治療歯が多かったフィンランドが現在ではほとんど虫歯がなく、日本は1975年からあまり大きな改善が見られないことがこのスライドからわかります。

原因は予防活動を進めた国と治療しかできない日本との違いです。このため、つじむら歯科医院では現在積極的にフィンランド式予防を取り入れ、実施しています。

費用対効果

予防を行いそのため(予防)にかかる費用と、予防を行わずにその後に起こる治療費を比較すると明らかに予防活動を行った方が、費用的に優れていることがわかります。また少しでも早い時期に予防を行うことにより、12歳児で全ての健康な歯を維持できるのです。

●虫歯菌の母子感染
●母親のキシリトール使用による子供への効果

虫歯の原因菌であるミュータンス菌の感染が起こると生後12ヵ月に菌の定着がはじまることがわかります。 つまり歯のない生まれた赤ちゃんの口の中には、ミュータンス菌はいないのです。これから生まれくる子供の口のなかにミュータンス菌を感染させない様に周りの人たちも気をつけましょう。

母親の口腔内に虫歯菌が多い場合、(SMリスク2・3)
正しいキシリトールの使用により感染率50%を10%まで低下させることができます。また母親だけでなくそのお子さんのまわりのすべての人をコントロールすることができれば、確実に虫歯菌のいない口腔内を育成することができるのです。

生後19ヶ月から33ヶ月に最も母子感染率が高くなり、この期間に特に注意が必要です。

以上からわかるように、少しの努力と親のリスク管理で感染を防ぐことが出来ます。感染を3歳までおこさなければこれからの子供は虫歯ができることは、ありえないのです。

トゥルク大聖堂

トゥルク市内を流れるアウラ川のほとりにあり、14世紀に着工してから完成するまでに200年以上かかったという巨大な大聖堂でした。

今回の25日、27日の研修先であるトゥルク大学歯学部と円形の部分が付属病院です。日本の大学と比較するとかなり規模は小さいものでした。

今年2003〜来年にかけておしゃぶりの中にキシリトールをいれた、研究がはじめられています。

少しでも早い時期に予防活動をすることが総医療費抑制にもつながり確実にカリエスフリー(虫歯ゼロ)にする条件とのことでした。

27日までの宿泊先のソコスホテルのまえの公園で夜の10:00に撮影した写真です。

フィンランドでは白夜とよばれる24時間、太陽が沈まない時期もあります。

●UUSIKAUPUNKIの幼稚園訪問

ウシキカウプンギの幼稚園を視察に行きました。フィンランドでは生後すぐに地方自治体の管理する保育、教育がはじまり0歳〜3歳までの日本で言う保育園、4歳、5歳の幼稚園、6歳の就学前教育、その後は日本と同じ、6・3・3年生の充実した教育が行われています。

日本と比較し小さいながらも、非常に充実した設備で、また森に囲まれたなかに小学校と併設されていて、外にはアイスホッケー場まであり、今の季節には運動場として子供達の走り回る姿がみられます。

保育園(0〜3歳)では食後にキシリトールのベリー味のタブレットを使用していました。

見慣れない日本人をみて食事中に手が止まってしまいました。

幼児が使用しているタブレット

フィンランドはベリーのおいしい国で、とても食べやすく子供の好きな味です。

幼稚園(3〜5歳)では食直後に係りの女の子がキシリトールガムをみんなに配り2〜5分間毎日噛んでいました。



毎食後のキシリトールタイム
噛み終わると、全員自分からゴミ箱へ捨てていました。

●キシリトールの作用メカニズム

砂糖を使うと歯が溶けるが、キシリトールを使うことで歯に最石灰化が起こるというスライドです

フィンランドでは本当に国民の健康のために、市民が積極的に参加したために得られる多くの研究が日々繰り返され、着実に結果を残しながら、国民全員の生活の質の向上がはかられている事が常に感じられました。

●カリエス予防臨床実験

キシリトールを用いた最初のテスト結果でキシリトールでは2年たっても虫歯ができないのに対しフルクトースで3倍、砂糖で7倍虫歯ができたというスライドです。


●子供のキシリトールの効果的な使用法

・高濃度(100%)のキシリトールを使う
・一日3〜5回使用
・1回につき5分間噛む
・できるだけ早い時期から使用


●キシリトールによる障害者のカリエス予防
●キシリトールとプラーク

キシリトールを決められた量を使用し3ヶ月すると歯を溶かす酸を作れなくなり、歯の面に付着している、細菌層(プラーク)がはがれてくるというスライドです。

このためキシリトールを毎食直後に使用すると歯磨きが楽になり歯周病にも効果が認められるのです。

●カリエス予防以外の目的でのキシリトールの利用
●トゥルク保健センター訪問


現地での母子感染に対する指導を見学させていただき妊娠中、産直後からの歯科指導の重要性を学びました。

ベットで哺乳瓶を使用している子供の50%の口腔内に虫歯がある。

また断乳時期に砂糖の影響を受けはじめるため、適切な指導のもと、知識とお子様の口腔内のケアが重要となります。

出生後3ヶ月を目安に、口腔ケアの歯科衛生士による指導のため受診するようにして下さい。

お子様の健康な歯を守り育てるうえで非常に重要な指導となります。

●一番最初の歯磨き指導(生後6ヵ月前から)

歯を磨く習慣は朝、夕、服を着替えさせるのと同様、習慣づけが重要となるため歯が生え始める前(物心がつく前)から歯ブラシを口腔内に入れ歯ブラシの感触を1日朝、夕2回赤ちゃんに教えていきます。この様に反抗期まえに習慣化することにより容易に口腔ケアを受け入れ、その後むりやりに押さえつけて磨いたり、磨けないために虫歯になるような事がなくなります。

●仕上げ磨きはいつまで

めやすは5歳。お子さんが上手に絵を書いたり、字を書いたり出来る頃まで、またその後も常に観察は必要です。


●蔗糖の役割
●歯列矯正患者のカリエス予防キシリトールの利用

トゥルク歯科大学での試験中の風景です。
テストを受けるというのは久しぶりで懐かしい感覚でした。


●様々なカリエス予防プログラムの有効性
など他にも多くの本場の予防歯科を学びマキネン教授からデュプロマ(修了証)を頂きました。



修了式でのマキネン先生・鈴木章先生・ペンティアラネン先生との写真です。


非常に成果の多い研修でした

その他、今回の学会では多数の先生方にお世話になりました




番外編今回、視察研修のため他にも色々な街やヘルスケアセンター(保健福祉施設)を訪れたため写真で美しい街並みや施設をご覧ください。

●タンペレ
ナシヤルヴィ湖とピハヤルヴィ湖の2つの湖に囲まれた町タンペレ。いかにも森と湖の国フィンランドにふさわしい、落ち着いた町でした。

2つの湖には18mもの水位差があり、この落差を利用した水力発電によって、国内屈指の工業都市となっている。町を歩いても都市の忙しさは感じられず、フィンランド第2の都市だなんてとても思えないほど落ちついた街並みでした。

フィンランドのベストオブマリーナに選ばれています。


タンペレから北へ車で、1時間30分

世界で一番虫歯が少ないとされている人口1万4000人の街
ムーラメヘルスセンター前です。
タンペレの街並み

運河の水位差をもちいた水力発電がおこなわれています。水質は日本よりも良いためこの場所で朝から釣りをしている人が数人見かけられ50cmを超えるレインボートラウトを何匹も釣り上げていました。

フィンランド名産ベリーの実です、ケーキ、サラダを含めほとんどの食事に使われています。

タンペレ市内の幼稚園の中です。
3階建てで障害のある園児も同じ施設内で育児保育をしているためスロープがもうけられています。
ここの園は世界で一番古く歴史のある幼稚園だということです。

アレキサンダー寺院

ムーミンの国フィンランド


首都ヘルシンキの街並みです。


ヘルシンキ国会議事堂

30日ヘルシンキ国際空港へ向かう際の景色です


30日PM5:20分ヘルシンキを後にし、
31日AM8:55分成田空港に到着し、
今回の有意義な研修が修了しました。


今回の研修で得た知識・技術をつじむら歯科医院の予防活動に積極的に取り入れ患者様の口腔内の健康の維持増進につとめてまいりますので、まだ日本では定着していない予防活動ですが、本場フィンランドの現状を実際に見ることにより、つじむら歯科医院においても充分実践できることを再認識しました。

これからのつじむら歯科医院の予防活動を楽しみにして是非、当院に来院していただいている全ての患者様が参加してください。
5年後・10年後・15年後にはフィンランドを越える健康な口腔内を目指しましょう。
尚、予防については、わからない事が多いと思いますのでどんなことでもスタッフまで質問してください。

体の健康は歯の健康から

つじむら歯科医院院長 辻村 傑

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