歯の大辞典

妊娠前の歯の治療

妊娠前の歯の治療は大丈夫ですか? (麻酔や消毒薬)

妊娠週数が3週末(27日まで)に飲んだ薬はall or noneの法則に基づき、赤ちゃんに影響がないと考えられています。

1)受精前から妊娠27日目まで(無影響期) 受精前に薬剤の影響を強く受けた卵子は,受精能力を失うか,受精しても着床しなかったり,妊娠早期に流産として消失すると考えられています.

出生にいたる異常があるとすれ ば,染色体異常か遺伝子レベルの問題で,いわゆる催奇形は生じません.

受精後 2 週間(妊娠 3 週末まで)以内の薬剤による影響形態は,「all or none の法則」と 呼ばれています.

受精後何日目から催奇形臨界期に入るかは,サリドマイドによる催奇形事 例の調査により明らかにされています.

月経周期が28日型の妊婦で月経初日から33日目ぐらいまではサリドマイドを使用していてもその児に奇形は生じていません.

したがって,この時期の薬物療法については,胎児への影響を基本的には考慮する必要がありません.

 

≪日本産科婦人科学会雑誌から≫

《参考文献》 1.佐藤孝道,加野弘道,編著.実践 妊娠と薬.東京 : じほう,1992 N―84 日産婦誌58巻6号

2.Schardein JL. Chemically Induced Birth Defect 3rd.. New York : Marcel Dekker, Inc., 2000 ; 41 3.Koren G : Maternal-Fetal Toxicology 3rd . In : Koren G ed.MARCEL DEKKER, INC. 2001 ; 9―12 4.Schaefer C, Amour-Elefant E, Vial T, Ornoy A, Grabis H, Robert E, RodriguezPinilla E, Pexieder T, Prapas N, Merlob P. Pregnancy outcome after prenatal quinolone exposure. Evaluation of case registry of the European Network of Teratology Information Services(ENTIS). Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol 1996 ; 69 : 83―89 〈林 昌洋*〉

∧ PAGE TOP