歯の大辞典

禁煙と歯周病治療をすれば妊娠の確率はあがりますか?

歯周病と診断され禁煙しました。今までの喫煙は妊娠へ影響しますか?

たばこを吸うと、歯周病の発生率が増加することはご存知ですか?

歯周病がある女性と、歯周病がない女性とでは、妊娠力・妊娠維持力に違いが出ます。

吸っている妊婦は吸わない妊婦より1.5倍ほど自然流産、早産しやすくなります。

 

また、低体重児が生まれる頻度が約2倍。

しかし、妊娠前に禁煙した場合、子どもの出生体重は、たばこを吸ってない妊婦と同じレベルになります。

妊娠初期に吸っていても、妊娠3~4カ月までに禁煙すると、低体重児のリスクがたばこを吸っていない妊婦のレベルに近づきます。

早産、週産期死亡についても妊娠初期に禁煙すればそのリスクは下がるとされています。

 

ニコチンの血管収縮作用のため母体から胎児へ流れる血液量が少なくなり、したがって胎児に酸素と栄養が十分送られなくなります。

タバコの煙に含まれる一酸化炭素が身体の中に入ると、血液中のヘモグロビンと結合してヘモグロビンが酸素を運ぶ邪魔し、血液を低酸素状態にします。

したがって胎児も低酸素状態になってしまいます。

また、受動喫煙は非受動喫煙妊婦に対しても大きなリスクを伴う影響を与えます。

喫煙により胎児の発育は阻止され、低体重児出産の可能性が高くなります。

 

妊娠中のタバコの悪影響については多少ご存知の方も多いかもしれませんが、実は妊娠前であってもタバコの喫煙をしていると妊娠や出産に影響してしまう可能性があります。

もちろん個人差はありますし、元々持っている妊娠力や喫煙歴の長さや、1日に吸う本数などによっても異なりますが、女性が喫煙をすることは「卵子の老化」を加速させてしまい、不妊の原因になってしまいます。

個人差が大きい部分があるので、具体的にどれくらいの老化かを示すことは難しいですが、おおよその目安として喫煙をしている女性は、非喫煙者の女性と比べてみると5年分程卵子が老化しているといわれています。

過度の喫煙は、高齢出産に対するリスクを高めるだけではなく、不妊にも大きな影響を与えてしまうため、これから妊娠を希望する女性や、高齢出産を希望する女性にとってタバコの喫煙は好ましくありません。

より安心して赤ちゃんを迎えてあげれるよう、当院で実施している歯周初期治療(トータルヘルスプログラム)をお受けいただきお口の中の環境を整えておくことをおすすめします。

 

厚生労働省の最新タバコ情報より引用。

Claire Chollat-Traquet著、結核予防会出版部刊

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