そもそも矯正治療は必要?迷う気持ちに向き合う
「歯並びは気になるけれど、本当に矯正まで必要なのか」「興味はあるけれど、踏み出すのが不安」。そんな気持ちを抱えている方は決して少なくありません。矯正治療を始めるには、費用や期間、見た目の変化などさまざまな要素を考える必要があるため、迷ってしまうのは当然です。ここでは、矯正治療の目的や健康面での効果、今すぐ始めるべきかどうかの判断ポイントについてお伝えします。
見た目だけじゃない?矯正治療の本当の目的
矯正治療というと、「歯並びを整えて見た目を良くするもの」というイメージを持つ方が多いでしょう。もちろん見た目の改善は大きな効果のひとつですが、実はそれだけではありません。歯並びやかみ合わせが乱れていると、特定の歯に噛む力が集中し、歯の摩耗や顎関節への負担を招きやすくなります。また、歯と歯の隙間に汚れが溜まりやすくなることで、虫歯や歯周病のリスクも高まります。矯正治療は、こうした問題を未然に防ぎ、長期的に健康な歯を維持するための医療行為でもあるのです。
見た目だけでなく、健康にもつながる矯正治療。あなたも一歩踏み出してみませんか?
「歯並びは気になるけど今すぐじゃなくても…」という不安
多くの方が、「もう少し生活に余裕ができてから」「子どもが大きくなってから」と、矯正治療を先延ばしにしがちです。しかし、歯や骨の状態は年齢とともに変化します。症状が進行してしまえば、その分治療も複雑になり、期間や費用がかさむ可能性も高くなります。特に成人後の矯正では、歯周病の管理や補綴処置が必要になることもあり、若いうちに治療をスタートする方がメリットは大きいといえます。
近年は、目立ちにくいマウスピース矯正(インビザラインなど)も登場し、見た目やライフスタイルに配慮しながら治療を進めることが可能です。忙しい方や人前に立つ機会の多い方でも、気軽に始めやすい選択肢が増えているため、まずは専門医への相談をおすすめします。
矯正治療がもたらす健康面のメリット
歯並びが整うことで、見た目に自信が持てるだけでなく、しっかり噛めることで胃腸の負担が減ったり、発音がクリアになったりと、日常生活にも良い影響を与えます。さらに、歯磨きがしやすくなって虫歯や歯周病の予防につながるため、結果的に歯の寿命を延ばすことにもつながります。お口の健康は全身の健康にも密接に関わっており、矯正治療は将来の自分への投資ともいえるでしょう。
どんな種類があるの?矯正装置の選び方と特徴
「矯正治療を始めたいけれど、どの装置を選べばいいのかわからない」──これは多くの方が直面するお悩みです。近年では装置の種類が増え、それぞれに特徴があるため、自分に合った治療法を選ぶことがより重要になってきました。ここでは代表的な矯正装置の違いや、選ぶ際に知っておきたいポイントをご紹介します。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
まず大きく分けて、矯正装置には「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」があります。ワイヤー矯正は、歯にブラケットを装着し、金属やセラミックのワイヤーで歯を少しずつ動かしていく方法です。適応範囲が広く、細かい調整がしやすいため、多くの症例に対応できます。金属製の場合は目立ちやすいというデメリットがありますが、最近では白いセラミックのブラケットを使うことで、見た目の印象を軽減できます。
一方、マウスピース矯正(代表的なものにインビザラインなど)は、透明で取り外し可能な装置を定期的に交換しながら歯を動かす治療法です。見た目が非常に自然で、食事や歯磨きの際に外せる利点があります。ただし、装着時間を守らないと十分な効果が得られないため、自己管理が大切です。
インビザライン矯正について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
見た目・期間・痛みの違いを比較
装置による見た目の違いは、治療を続けるうえでのストレスに大きく関わってきます。たとえば、人前に出ることが多い職業の方にとっては、マウスピース矯正の「目立たなさ」が魅力になります。一方で、より複雑な歯並びの改善には、ワイヤー矯正の方が適していることもあります。
また、治療期間についても装置の種類によって異なります。一般的にワイヤー矯正の方がやや短期間で効果が出やすい傾向がありますが、患者様の症状や装置の使い方によっても変わります。痛みに関しては、どちらの装置も歯が動く際には多少の違和感や締め付け感を伴いますが、これも数日で慣れる方がほとんどです。
自分に合った装置を選ぶために必要なこと
矯正装置は、見た目や使い心地だけでなく、「どのような歯並びにどれだけの期間で対応したいか」によって選ぶ必要があります。軽度の症例であればマウスピースでも十分対応可能ですが、重度の不正咬合や抜歯が必要なケースでは、ワイヤー矯正が適していることも多いです。
そのため、自分に合った装置を選ぶためには、まず精密な検査とカウンセリングが欠かせません。つじむら歯科医院では、最新の診断機器を用いて歯の動き方や骨格まで把握したうえで、ライフスタイルやご希望に合わせた最適な装置をご提案しています。見た目だけでなく、将来の歯の健康も見据えた矯正装置選びが大切です。
矯正歯科治療の装置の種類ついて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
矯正中の痛みや違和感はどれくらい?
「矯正は痛そうで怖い…」「日常生活に支障が出ないか心配」といった不安は、治療を検討している多くの方に共通するものです。実際、装置をつけ始めた頃は一時的な違和感や痛みを感じることがありますが、その多くは時間とともに和らぎます。ここでは、矯正中の痛みの原因や対処法、快適に過ごすための工夫について解説します。
初期に感じる痛みの原因とは
矯正装置を装着した直後や調整後には、歯が動き始めることで痛みや圧迫感を感じることがあります。これは、歯を動かすために骨の中で少しずつ組織が変化しているために起こる自然な反応です。特に、初めて装置をつけた2〜3日間は、噛んだ時や食事中に違和感を覚える方が多いですが、1週間ほどで次第に慣れていくケースがほとんどです。
また、ワイヤーやブラケットが唇や頬の内側に当たることで粘膜が擦れ、口内炎ができる場合もあります。マウスピース矯正の場合は口内炎のリスクは低いですが、装着初期には軽い締めつけ感があることも。これらの違和感は、あらかじめ知っておくことで心構えができ、精神的なストレスの軽減にもつながります。
痛みへの対処法と慣れるまでの期間
痛みが出た場合は、なるべく柔らかい食べ物を選ぶことで負担を減らすことができます。スープやおかゆ、豆腐などは噛まずに食べやすく、治療初期の数日間には特におすすめです。また、冷たい飲み物や氷を口に含むことで炎症を鎮め、痛みがやわらぐこともあります。市販の鎮痛薬(例:ロキソニンなど)を一時的に使用することで痛みを緩和することも可能ですが、服用については担当医の指示を仰ぐのが安心です。
口内炎ができた場合は、矯正用のワックスを使って装置の当たりをやわらげたり、専用の口腔保護ジェルを使うのも効果的です。慣れてくると自然と粘膜が強くなり、装置による刺激を感じにくくなる方がほとんどです。
まずは症例をご覧ください!
矯正中でも快適に過ごすコツ
痛みや違和感を最小限に抑え、快適に過ごすためには「無理をしないこと」が大切です。装置の調整直後は無理に硬いものを食べようとせず、体調が優れない日は特にゆったりと過ごすように心がけましょう。また、普段の生活の中でもうがいや保湿をこまめに行うことで、口内環境を整え、炎症を防ぐことができます。
何よりも重要なのは、不安や困りごとを一人で抱え込まないことです。つじむら歯科医院では、患者様の不安を軽減するために、治療中も丁寧なサポートとアドバイスを行っています。「痛みがあるのは普通のこと」と理解するだけでも、矯正治療への印象が大きく変わるはずです。
治療期間はどれくらい?スケジュールの目安と考え方
矯正治療を検討するうえで、多くの方が気になるのが「どのくらいの期間がかかるのか」という点です。学校生活、仕事、結婚などのライフイベントとの兼ね合いを考えると、スケジュール感を把握しておきたいのは当然です。ここでは、矯正治療の平均的な期間や進行に影響する要因、生活との両立の工夫について解説します。
平均的な治療期間の目安
一般的な矯正治療の期間は、歯並びの状態や使用する装置の種類によって異なりますが、目安としては1年半〜3年ほどが標準とされています。比較的軽度の不正咬合(前歯の軽いガタつきやすき間など)であれば1年以内で終了することもありますが、抜歯が必要なケースや骨格的なずれが大きい症例では、治療が長期化することがあります。
また、治療が終わったあとも「保定期間」と呼ばれる歯の安定を図る段階が必要です。リテーナー(保定装置)を使用して、せっかく整えた歯並びが元に戻らないよう管理する期間は、半年〜2年程度が一般的です。
治療の進み具合に影響する要因
治療の期間に差が出る理由はさまざまです。まず、症状の重さが大きく関係します。歯のねじれや重なりが強い場合、歯を動かすスペースを確保する必要があり、抜歯や歯列全体の大きな移動が必要になることがあります。加えて、骨格の問題を伴うケースでは、外科手術を併用する外科矯正が必要になることもあります。
次に、装置の種類も関係します。ワイヤー矯正は細かな調整がしやすく、複雑な動きにも対応できますが、マウスピース矯正は症例によっては時間がかかることもあります。また、患者様自身の協力度合いも大きな要因です。マウスピースを決められた時間装着しなかったり、通院間隔が空きすぎたりすると、治療が予定より長引く可能性があります。
就職や結婚などライフイベントとの両立
矯正治療中は、定期的な通院や装置の調整が必要になるため、ライフイベントとの両立も大きなポイントです。就職活動中に見た目が気になる方は、目立ちにくいマウスピース矯正を選ぶことでストレスを軽減できますし、結婚式や発表会などのイベントが控えている場合には、治療スケジュールを調整してもらうことも可能です。
つじむら歯科医院では、治療開始前にライフプランをお伺いしながら、患者様一人ひとりに合わせたスケジュールを提案しています。治療を無理なく続けるためには、納得できるペースで進めることがとても大切です。矯正治療は長期にわたるものだからこそ、事前の見通しと適切な計画が安心につながります。
費用が心配…矯正治療にかかる料金の目安と考え方
矯正治療を検討するうえで、多くの方がまず気になるのが「費用の負担」です。保険適用外であることが一般的なため、自由診療としての価格がどれくらいになるのか、どのように支払うのかを事前に把握しておくことが大切です。ここでは、治療費の相場感や分割払い、医療費控除など、費用に関する基本的な考え方をわかりやすく解説します。
治療費の内訳と相場感
矯正治療の費用は、治療方法や使用する装置、症例の難易度によって異なりますが、一般的には総額で70万円〜120万円程度が目安とされています。これには、初診相談料、精密検査料、診断料、装置代、調整料、保定装置料などが含まれる場合が多く、医院によっては項目ごとに費用が細かく設定されていることもあります。
たとえば、ワイヤー矯正はおおよそ80〜100万円程度、インビザラインなどのマウスピース矯正は90〜120万円ほどが一般的な相場です。ただし、軽度の部分矯正や短期矯正であれば、30〜50万円前後で対応できるケースもあります。治療期間や症状に応じて価格が変動するため、事前に明確な見積もりを確認することが重要です。
分割払いや医療費控除について
一度に高額な費用を支払うのが難しいという方のために、分割払いやデンタルローンを利用できる歯科医院も増えています。つじむら歯科医院でも、患者様の経済的な不安を軽減するために、分割支払いのプランをご提案しています。毎月一定額を無理のない範囲で支払うことで、治療のスタートがしやすくなります。
また、矯正治療は基本的に保険適用外ですが、医師が「噛み合わせの改善など医療上必要と認めた治療」であれば医療費控除の対象となります。1年間に支払った医療費が一定額を超えると、確定申告で所得税の還付を受けられる場合があるため、領収書や明細はきちんと保管しておくと良いでしょう。適用条件については事前に医院に確認しておくと安心です。
価格だけで選ばないために知っておきたいこと
治療費は矯正治療を決めるうえで大切な判断材料ですが、「安さ」だけで医院を選ぶことはおすすめできません。装置の種類や治療内容だけでなく、歯科医師の経験、症例の豊富さ、アフターケアの充実度も比較すべきポイントです。
たとえば、治療中にトラブルが起きたときの対応や、リテーナー管理の丁寧さ、定期チェックの有無などは、将来の歯並びを維持するうえで非常に重要です。価格の安さにひかれて選んだ結果、治療がうまく進まなかったり、再治療が必要になったりすることもあります。最終的な費用対効果を考えるなら、“適正価格で質の高い治療を受けられるかどうか”を軸に検討するのが理想です。
矯正治療中の食事・生活への影響は?
「矯正中って、食事がしづらくなる?」「普段の生活に支障はない?」といった心配は、治療を検討するうえで誰もが抱くものです。装置を装着することで、これまで通りの生活が難しくなるのではと不安を感じる方も少なくありません。ここでは、矯正治療中に起こりやすい食事や日常生活の変化と、その対応法についてご紹介します。
食べにくくなるものとその工夫
矯正治療中は、歯に力が加わっているため噛むと痛みが出たり、装置に食べ物が引っかかったりすることがあります。特に装置を付け始めたばかりの頃や、ワイヤー調整直後は、硬いものや粘着性のある食べ物(おせんべい・フランスパン・ガム・キャラメルなど)は避けた方が無難です。
一方で、スープや豆腐、うどん、蒸し野菜など、やわらかくて噛まなくても食べやすい食品は、治療初期の強い味方になります。また、果物や肉類は細かくカットしたり、煮込んだりすることで食べやすくなります。マウスピース矯正の場合は食事中に装置を外せるため、比較的自由度は高いですが、食後は毎回装着前に丁寧な歯磨きが必要となります。
装置をつけたままの日常生活で気をつけること
ワイヤーやブラケット装置は、日常のちょっとした動作にも影響を与えることがあります。たとえば、唇や頬の内側に装置がこすれて口内炎ができやすくなるため、刺激を和らげるための矯正用ワックスを活用すると快適に過ごせます。また、歯磨き時には装置の周りに食べかすが残りやすくなるため、通常よりも丁寧なブラッシングが求められます。
さらに、口元の違和感から滑舌が変わる場合もありますが、こちらも徐々に慣れて自然に話せるようになることが多いです。生活の中で気をつけるべきポイントは、医院からの指導にしっかりと従いながら、無理なく習慣にすることが大切です。
スポーツ・楽器・会話への影響は?
「部活で運動しているけど大丈夫?」「管楽器は吹けるの?」という声も多く聞かれます。基本的には、矯正中でも運動や音楽活動を続けることは可能ですが、スポーツ時に強くぶつかる可能性がある場合や、吹奏楽器など口元を使う活動をしている場合は、装置が影響を与えることがあります。
スポーツにはマウスガードを活用したり、マウスピース矯正を選ぶことで装置の干渉を最小限に抑えることができます。また、楽器演奏に関しても、個人差はありますが数週間で慣れる方がほとんどです。違和感や痛みが強い場合は、医院に相談して装置の形状や調整を工夫してもらうこともできます。
矯正治療は数か月から数年にわたるものですが、無理なく日常生活を送るための工夫やサポート体制が整っています。つじむら歯科医院では、ライフスタイルに応じたアドバイスを行い、快適に治療を続けられるよう丁寧にサポートしています。
虫歯や歯周病にならない?治療中の口腔ケアの重要性
矯正治療中は「歯が磨きにくそう」「虫歯や歯周病が心配」と不安に感じる方も多いかもしれません。実際、矯正装置がついていると清掃が難しくなるのは事実ですが、正しいケアを行えば予防は十分可能です。ここでは、治療中に気をつけたいリスクや効果的な清掃方法、おすすめのアイテムについて解説します。
矯正中のリスクと清掃のコツ
ワイヤーやブラケットがついた状態では、食べかすやプラーク(歯垢)が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。特に、歯と装置のすき間、歯と歯ぐきの境目には汚れがたまりやすく、歯肉炎を引き起こすこともあります。また、マウスピース矯正の場合も、装着中に唾液がうまく行き渡らず、口腔内が乾きやすくなることで菌が繁殖しやすくなります。
こうしたリスクを減らすためには、毎日の丁寧なブラッシングが何より大切です。装置の周囲や歯ぐきとの境目まで、細かく意識して磨く必要があります。特に夜は時間をかけて、しっかりとプラークを除去するよう心がけましょう。
おすすめのケアアイテムと使い方
矯正中の清掃には、通常の歯ブラシに加えて、専用のケアアイテムを併用するのが効果的です。たとえば、ブラケットの周囲には「タフトブラシ」と呼ばれる毛先の小さなブラシが便利で、細かい部分にも届きやすくなります。また、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、歯と歯の間の汚れもしっかり除去できます。
マウスピース矯正の場合は、装置自体の洗浄も重要です。毎日流水で洗うだけでなく、週に数回は専用の洗浄剤を使用して清潔を保ちましょう。さらに、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで虫歯予防効果を高めることもできます。
電動歯ブラシを活用するのもおすすめですが、強く当てすぎないよう注意が必要です。正しい使い方は医院で指導を受けると安心です。
定期検診の重要性と医院でのサポート
どれだけ丁寧にケアを行っていても、自分では見えない部分や磨き残しが発生してしまうことはあります。そこで重要になるのが、歯科医院での定期的なチェックとプロによるクリーニングです。つじむら歯科医院では、矯正治療中でも通常のメンテナンスを継続し、歯ぐきや歯の状態を常にモニタリングしています。
また、初期の虫歯や歯肉炎は自覚症状が出にくいため、プロの目で早期発見・早期対応することが将来的なトラブル回避につながります。矯正の進行と並行して口腔内の健康を守ることで、治療終了後も美しく健康な状態を長く維持できます。
子どもと大人の矯正は何が違う?年齢別の治療の特徴
矯正治療は「子どものうちに始めるもの」というイメージを持たれることもありますが、近年では大人になってから矯正を始める方も増えています。年齢によって治療の内容やアプローチが異なるため、自分や家族に合ったタイミングを知ることが大切です。ここでは、子どもと大人、それぞれの矯正の特徴と注意点をご紹介します。
成長期の矯正治療のメリット
子どもの矯正(小児矯正)は、6歳前後の「第一期治療」と、12歳以降の「第二期治療」に分かれるのが一般的です。第一期治療では、あごの成長をコントロールすることが可能なため、永久歯が並ぶスペースを確保したり、骨格的なバランスを整えたりすることができます。この時期に適切な治療を行うことで、将来の本格的な矯正を回避または軽減できることもあり、治療期間や抜歯の必要性を抑えるという大きなメリットがあります。
また、子どもの骨は柔らかく、歯の動きもスムーズなため、大人と比べて治療が効率的に進みやすいのも特長です。見た目のコンプレックスが少ないうちに治療を開始することで、心理的なストレスも少なく、自然な笑顔を育むサポートにもつながります。
大人になってからの治療で気をつけるポイント
大人の矯正治療では、歯や骨の成長がすでに終わっているため、あごの拡大や骨格的な修正が難しくなります。そのため、骨格的な不正咬合がある場合は外科矯正が必要になることもあります。また、長年の噛み癖や歯周病リスク、過去の治療歴(ブリッジ・インプラントなど)によっては、治療の計画に工夫が求められます。
一方で、大人は自身の意思で治療に取り組むため、モチベーションが高く、日々のセルフケアや通院への意識も高い傾向があります。さらに、目立ちにくいマウスピース矯正や、白いブラケット装置など、見た目に配慮した治療法が選べるのも大きな魅力です。仕事や家事との両立も含め、ライフスタイルに合った柔軟な治療設計が求められます。
親子で矯正を始める方も増えています
最近では、親御さんとお子さんが一緒に矯正治療をスタートする「親子矯正」も増えています。親が矯正を受ける姿を見せることで、子どもも治療に対して前向きになりやすく、家族で取り組むことでモチベーションを保ちやすいという利点があります。
また、同じ歯科医院で治療を受けることで通院の手間が省けたり、生活リズムに合わせた予約が取りやすくなったりするなど、時間とコストの効率面でもメリットがあります。つじむら歯科医院では、年齢や生活背景に応じた治療提案を行い、親子ともに安心して矯正に取り組める体制を整えています。
後戻りってあるの?矯正後のリテーナー管理と注意点
矯正治療を終えて整った歯並びを手に入れたあと、多くの患者様が不安に思うのが「元に戻ってしまわないか」という点です。実際に、矯正後に適切なアフターケアを怠ると、歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります。ここでは、その原因や対策として重要なリテーナーの役割、長期的に美しい歯並びを維持するためのポイントを解説します。
リテーナーの役割と装着期間
矯正装置を外したあとは、動かした歯が安定するまでの間、リテーナー(保定装置)を装着して歯並びを維持します。歯は骨や歯ぐきに支えられており、矯正直後はその周囲の組織がまだ不安定な状態です。そのため、リテーナーを使わずにいると、少しずつ元の位置に戻ろうとする力が働いてしまいます。
リテーナーには主に取り外し式と固定式の2種類があり、症例や生活スタイルに応じて選ばれます。一般的には、矯正終了後6か月〜2年程度の装着が必要とされており、最初の数か月は1日中装着し、その後は夜間のみへと移行していくのが一般的です。
せっかく整えた歯並びを守るために
矯正治療が終わったからといって「もう何もしなくていい」というわけではありません。実は、保定期間の管理が矯正成功の鍵とも言われるほど、リテーナーの使用は重要です。自己判断で装着をやめてしまうと、後戻りが起こるリスクが高まり、再治療が必要になることもあります。
リテーナーは慣れるまでに多少の違和感があるかもしれませんが、日常生活への支障は少なく、会話や食事も問題なく行えます。着脱式の場合は、外したままにしないよう注意が必要です。また、装置の破損や変形があれば速やかに歯科医院へ連絡し、早期に対応してもらいましょう。
メンテナンスが成功のカギ
矯正後も、定期的なメンテナンスと歯科医院でのチェックが必要です。歯並びだけでなく、咬み合わせや歯ぐきの状態も確認し、必要に応じてリテーナーの使用指導や再調整が行われます。特に、成長期のお子さまや更年期を迎えた大人では、顎の変化や生活習慣の影響によって歯並びが変わることもあるため、継続的なフォローが重要です。
矯正歯科治療後の「後戻り」について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
つじむら歯科医院では、治療後のフォローアップにも力を入れており、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせたリテーナー管理をサポートしています。「治療が終わってからが本当のスタート」という意識で、美しい歯並びを長く維持していきましょう。
信頼できる医院の選び方と、相談時にチェックすべきこと
矯正治療は数か月から数年にわたる長期的な取り組みです。そのため、どこで治療を受けるかによって、満足度や治療結果に大きな差が出ることもあります。「どの医院を選べばいいかわからない」「何を基準に選ぶべき?」と迷っている方へ、ここでは医院選びの際に確認すべきポイントをわかりやすくご紹介します。
医院ごとの治療方針の違い
矯正治療には、医院ごとの方針やスタイルの違いがあります。たとえば、ワイヤー矯正を主に扱う医院、マウスピース矯正に特化している医院、あるいは部分矯正に強い医院など、対応範囲が異なることもあります。さらに、抜歯の判断基準や治療期間の考え方、装置選びの自由度にも違いがあります。
そのため、自分の希望する治療がその医院で提供されているかどうか、カウンセリング時に確認することが大切です。また、ライフスタイルや職業に応じて柔軟な提案をしてくれるか、治療方針を一方的に押し付けず、納得のいく説明があるかといった点も、医院選びの大切な判断材料になります。
カウンセリングで見極めたいポイント
初診カウンセリングは、医院の雰囲気やスタッフの対応、治療方針を知るうえでとても重要な機会です。特に、患者の悩みや不安に丁寧に耳を傾けてくれるか、難しい言葉ではなくわかりやすく説明してくれるかは信頼の基準になります。
また、精密検査や診断を経て作成された治療計画が、どれほど根拠に基づいているかもチェックすべきポイントです。「なぜこの装置なのか」「なぜこの期間なのか」「どういうリスクがあるのか」といった問いに対して、誠実に答えてくれる医院であれば、安心して治療を任せられるでしょう。
費用の説明が明瞭かどうかも見逃せません。総額や追加費用の有無、支払い方法などについて、あいまいなままにしないことが大切です。
実績や口コミよりも大切な「安心感」
インターネット上では、医院の実績や症例数、口コミなどを調べることができますが、それだけで医院の良し悪しを判断するのは難しい面もあります。もちろん実績はひとつの目安になりますが、最終的には「自分が通いやすいか」「信頼できると感じられるか」が何よりも大切です。
たとえば、予約が取りやすい、アクセスが良い、院内が清潔で快適など、通院を続けやすい環境かどうかは、矯正治療の成功にも直結します。また、治療終了後のフォロー体制が整っているかどうかも重要です。後戻りのリスクに備え、リテーナー管理や再診制度がしっかりしている医院であれば、長期的な安心につながります。
つじむら歯科医院では、矯正治療の専門的な知識と丁寧なカウンセリングを大切にしながら、患者様一人ひとりに寄り添った治療を提供しています。不安を解消し、自信を持って矯正をスタートするために、納得できる医院選びを行いましょう。
矯正治療は医院選びから。まずは相談からはじめてみましょう!
伊勢原市にある再発率0%を追求した見えない非抜歯専門クリニック
『 つじむら歯科医院 』
住所:神奈川県伊勢原市小稲葉2204−1
TEL:0463-95-8214
【監修者情報】
つじむら歯科医院グループ総院長 辻村 傑
【略歴】
1993年 神奈川歯科大学 卒業
1995年 つじむら歯科医院 開業
1997年 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008年 神奈川歯科大学生体管理医学講座 薬理学分野大学院
2010年 南カリフォルニア大学卒後研修コース修了
2010年 南カリフォルニア大学客員研究員
2010年 南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012年 ハートフルスマイルデンタルクリニック茅ヶ崎 開業
2012年 UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校卒後研修コース修了
2013年 インディアナ大学 歯周病学インプラント科客員講師
2014年 インディアナ大学医学部解剖学 顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医
2017年 iDHA 国際歯科衛生士学会 世界会長就任
2020年 iACD 国際総合歯科学会 日本支部会長
【所属】
IIPD国際予防歯科学会認定医
日本抗加齢医学会認定医
日本歯科人間ドック学会認定医
日本口腔医学会認定医
セカンドオピニオン専門医
DGZI国際インプラント学会認定医
日本咀嚼学会会員
日本保存学会会員
日本全身咬合学会会員
日本口腔インプラント学会会員
国際歯周内科学研究会会員
日本口腔内科学研究会会員
日本床矯正研究会会員
神奈川矯正研究会会員
日本臨床唾液学会会員
NPO法人歯と健康を守ろう会会員
日本ヘルスケア歯科研究会会員
伊勢原市中央保育園学校歯科医
日本食育指導士
健康咀嚼指導士