「目立たずに歯並びを整えたい」「でもフル裏側矯正は大変そう…」そんなお悩みに応えるのがハーフリンガル矯正です。上の歯だけ裏側に装置をつけることで、見た目に配慮しながらも高い矯正効果を期待できるこの方法は、ビジネスパーソンや学生からも注目を集めています。
本記事では、ハーフリンガル矯正の仕組みや特徴、他の矯正法との違いをわかりやすく解説していきます。
- 1.ハーフリンガル矯正とは?目立ちにくさを重視した矯正法
- 2.なぜ選ばれる?ハーフリンガル矯正のメリット・デメリット
- 3.ハーフリンガル矯正が向いている人とは?ライフスタイル別に解説
- 4.ハーフリンガル矯正の治療の流れと期間|スタートから完了までのステップ
- 5.ハーフリンガル矯正中の生活|食事・会話・ケアで気をつけたいこと
- 6.ハーフリンガル矯正とインビザラインの違いを深掘り|目立ちづらい矯正に求めるものとは?
- 7.後悔しない矯正法の選び方|ハーフリンガル矯正とインビザラインを比較して
- 8.よくある質問Q&A|目立ちづらい矯正に関する疑問を解消!
- 9.迷っているあなたへ|矯正治療に踏み出せない理由とその乗り越え方
- 10.目立ちづらい矯正で変わる毎日|自分に合った方法で、無理なくキレイに
1.ハーフリンガル矯正とは?目立ちにくさを重視した矯正法
「装置を目立たせたくないけれど、しっかり治したい」。そんな希望を叶えるのが、上の歯だけに裏側装置をつける「ハーフリンガル矯正」です。審美性と機能性のバランスが取れたこの方法は、近年注目が高まっています。ここでは、その特徴や仕組みを詳しく解説します。
ハーフリンガル矯正の基本構造とは?
ハーフリンガル矯正は、上下の歯で異なる装置を使用するハイブリッド型の矯正法です。上の歯には舌側(裏側)にワイヤーを装着し、下の歯には通常通り表側にワイヤー装置を取り付けます。これにより、上の歯列は正面から見えにくくなり、笑ったときや話したときの見た目の印象を大きく軽減できます。
一方で、下の歯は表側に装置をつけることで、裏側に比べて装置が舌に当たる不快感や発音への影響が出にくく、日常生活に馴染みやすい点も特徴です。特に「人と接する仕事をしているが、治療効果にもこだわりたい」といったニーズに合致する治療法として評価されています。
フルリンガル矯正や表側矯正との違い
フルリンガル矯正(上下ともに裏側)と比べて、ハーフリンガル矯正は発音のしやすさや装着時の違和感が少ない傾向にあります。裏側矯正は舌に装置が常に触れるため、慣れるまでに時間がかかったり、食事中に痛みを感じることもありますが、下の歯に表側装置を使用することでこうした負担を軽減できます。
また、費用面でもフルリンガル矯正より比較的費用が抑えられるケースもあります。「見た目は妥協したくないが、コストも抑えたい」と考える患者様にはバランスの良い選択肢です。一方、表側矯正との違いとしては、上の歯の装置が見えにくいことが大きな利点です。特に上の前歯は人目につきやすいため、裏側に装着するだけでも印象は大きく変わります。
ハーフリンガル矯正が適している人とは?
この矯正法は、特に上の歯列の見た目を重視する方に向いています。たとえば、営業職や接客業、芸能関係など、人と接する場面が多い方は、治療中でも見た目に配慮したいと考えることが多く、そうした方にハーフリンガル矯正は適しているケースも多く見られます。
また、フルリンガルに比べて発音や食事がしやすいため、日常生活への影響をなるべく少なくしたい方にもおすすめです。ただし、すべての症例に対応できるわけではなく、歯並びや噛み合わせの状態によっては、他の矯正法(例:インビザラインなど)のほうが適しているケースもあります。正確な診断と治療計画の立案には、矯正歯科の専門的な診察が欠かせません。
2.なぜ選ばれる?ハーフリンガル矯正のメリット・デメリット
ハーフリンガル矯正は、「見た目にも配慮しつつ、しっかり治したい」という方に選ばれている治療法です。しかし、すべての人にとって最適とは限りません。ここでは、ハーフリンガル矯正の具体的なメリットとデメリットを比較し、向き・不向きをわかりやすく解説します。
見えにくい+話しやすい|審美性と快適性の両立
ハーフリンガル矯正の最大のメリットは、「目立ちにくさ」と「快適さ」のバランスが取れている点です。上の歯だけ裏側に装置をつけることで、笑ったときに見える装置が大幅に軽減され、周囲に気づかれにくくなります。とくに上の前歯の見た目を気にする人にとっては大きな安心材料です。
また、下の歯は表側に装置を装着するため、舌にあたる違和感や発音障害などが比較的起こりにくいという利点もあります。フルリンガル矯正では、上下ともに裏側装置があることで、舌に常に触れやすく発音しづらいと感じる方も少なくありません。そうしたデメリットを回避できるのは、日常的に会話が多い方にとって大きな魅力となるでしょう。
フルリンガル矯正より安価、でもコストは高め
費用面でもハーフリンガル矯正は「中間的な位置付け」です。表側矯正よりは高額になることが多いものの、上下ともに裏側に装置をつけるフルリンガル矯正よりは費用を抑えることができます。
これは使用する装置の設計や作製工程の複雑さが一因で、裏側装置は個々の歯の形に合わせて精密に作る必要があるためコストがかかります。
また、装置が見えにくいというメリットの裏には、清掃のしにくさや調整に時間がかかる点も存在します。とくに裏側は歯ブラシが届きづらく、プラークが溜まりやすいため、丁寧な歯みがきと定期的なクリーニングが重要です。こうした点を理解したうえで、ライフスタイルに合った治療法を選ぶことが大切です。
ケースによってはインビザラインの方が向いていることも
「目立ちづらい矯正」を求める方の中には、ハーフリンガル矯正と同時にマウスピース型矯正(インビザライン)を検討される方も多くいらっしゃいます。インビザラインは取り外し可能で透明な装置を使用するため、見た目の自然さ・清掃のしやすさという点で大きなメリットがあります。
一方で、インビザラインには対応が難しい症例もあり、歯の移動量が多い場合や複雑な咬合の問題を含む場合は、ワイヤー矯正(ハーフリンガル含む)の方が効果的なケースもあります。つまり、どちらが優れているかではなく、「自分の症例に合っているか」が選択の基準となります。
治療方法の選択で迷われている場合は、専門的なカウンセリングを受けることが第一歩です。
インビザラインについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
さまざまな症例の矯正治療実績を掲載中です。
3.ハーフリンガル矯正が向いている人とは?ライフスタイル別に解説
矯正治療は、見た目・機能・快適さなど、患者様の希望や生活スタイルによって最適な方法が変わります。ここでは「ハーフリンガル矯正がどんな方に向いているのか」について、具体的なライフスタイルやニーズに応じて解説します。
見た目を重視する人|接客業・営業職・学生にも人気
日常的に人と接する機会が多い職業の方にとって、矯正装置の見た目は大きな関心ごとです。営業職や接客業、講師業、芸能・舞台関係など、表情や口元が注目されやすい立場の方からは「矯正していることをできるだけ知られたくない」という声が多く聞かれます。
こうした方にとって、上の歯だけ裏側に装置をつけるハーフリンガル矯正は、正面から見たときの装置の目立ちにくさが魅力です。笑ったときや話すときにも装置が見えにくいため、見た目に配慮しながら矯正を進めることができます。
また、就活を控える大学生など「将来を見据えて今のうちに矯正したいけど、面接などで装置が目立つのは避けたい」と考える若年層にも人気があります。
違和感や発音トラブルを避けたい人にもおすすめ
フルリンガル矯正(上下とも裏側)を検討したものの、「舌に装置が当たって話しづらそう」「発音に支障が出るのが心配」と感じている方もいらっしゃいます。とくに日常的に電話対応やスピーチを行う方にとって、発音のしやすさは重要な要素です。
ハーフリンガル矯正であれば、上の歯のみ裏側に装置があるため、下の歯に比べて舌の可動域が制限されにくく、発音のしづらさも比較的軽減されます。
さらに、舌に装置が常に当たることで起こる痛みや違和感も、フルリンガル矯正より抑えられる傾向があります。これにより、装着直後の適応期間も比較的スムーズです。
目立ちづらい矯正をしたいが、コストを抑えたい人
「裏側矯正に興味はあるけれど、上下とも裏側は費用が高すぎて難しい」という方にとって、ハーフリンガル矯正は現実的な選択肢となり得ます。フルリンガル矯正は装置の設計・製作コストが高くなりやすいのに対し、ハーフリンガル矯正は上の歯だけに限定されるため、ややコストを抑えたプランで提供されることが一般的です。
また、「見た目」と「費用」の両方を重視したいという方にとって、バランスの取れた治療法として評価されています。
ただし、費用を抑えたいという理由だけで選ぶのではなく、ご自身の症例に合った方法かどうかを専門的に診断してもらうことが大切です。
なお、見た目の自然さと清掃のしやすさをさらに重視したい方には、インビザラインのようなマウスピース型矯正が適している場合もあります。透明で取り外しができるため、より生活にフィットする選択肢として検討されることもあります。
4.ハーフリンガル矯正の治療の流れと期間|スタートから完了までのステップ
矯正治療は長期間にわたる医療行為だからこそ、事前に流れや期間を把握しておくことが大切です。ここでは、ハーフリンガル矯正を始めるにあたっての具体的なステップや、治療にかかる期間の目安をわかりやすく解説します。
初診から装置装着までの流れ
ハーフリンガル矯正を始めるには、まず矯正歯科での初診相談からスタートします。ここでは歯並びやかみ合わせの状態を確認し、ハーフリンガル矯正が適しているかどうかの判断が行われます。
その後、レントゲンや口腔内スキャン、歯型採取、写真撮影などの精密検査を実施。検査結果をもとに、個別の治療計画が立案されます。この計画では、どのように歯を動かしていくか、どのくらいの期間が必要かなどを詳しく説明されます。
治療内容に同意したのち、装置の製作に入ります。裏側装置は歯の裏側の形状に合わせてオーダーメイドで作られるため、製作には数週間〜1か月程度かかることがあります。その後、実際に装置を装着して治療がスタートします。
治療期間の目安と通院頻度
治療にかかる期間は症例によって異なりますが、軽度の不正咬合であれば1〜1.5年程度、全体的な矯正の場合は症例により異なりますが、一般的には2〜3年程度が目安とされています。裏側装置は歯のコントロールに繊細な調整が必要なため、治療期間が表側矯正より若干長引くケースもあります。
通院頻度は1〜1.5か月に1回程度が一般的です。診察ではワイヤーの調整や口腔内のチェック、清掃指導などが行われます。
また、治療が進むにつれて装置の調整内容も変化し、細かい歯の動きに対応するための調整が必要になります。
治療期間中は、歯みがきや食生活などにも気を配る必要があります。特に裏側装置は磨き残しが起こりやすいため、セルフケアと定期的なクリーニングの両立が重要です。
治療後の仕上がりと保定期間
矯正治療が完了しても、すぐに装置を外して終了とはなりません。歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」の性質があるため、治療後にはリテーナー(保定装置)を使って整えた歯並びを維持する必要があります。
リテーナーの使用期間は、一般的に治療期間と同程度〜それ以上(2〜3年)とされ、はじめの半年〜1年は毎日終日着用が推奨されます。その後は就寝時のみの装着に切り替わることが多いです。
また、保定期間中も定期的なチェック(数ヶ月に1回)が必要です。せっかく整えた歯並びを維持するためにも、保定装置の装着を怠らないことが大切です。
なお、治療完了後の歯並びや横顔の印象は、事前にシミュレーションで確認することも可能です。ご希望に応じて、インビザラインによる3Dシミュレーションなどを利用し、治療方針を比較検討することもできます。
5.ハーフリンガル矯正中の生活|食事・会話・ケアで気をつけたいこと
矯正治療を始めると、日常生活にどんな変化があるのか不安に感じる方も多いものです。特に裏側装置を使うハーフリンガル矯正では、見えにくさと引き換えに特有の注意点も存在します。ここでは、食事・会話・お手入れの3つの側面から、生活上のポイントをわかりやすく解説します。
食事はどう変わる?避けたい食材と工夫のコツ
ハーフリンガル矯正中は、装置に負担をかける食べ物や、装置に詰まりやすい食材を避ける必要があります。とくに裏側に装置があるため、食べかすが見えづらく残りやすいため注意が必要です。
【避けたい食べ物の例】
・ガム・キャラメルなどの粘着性の高いもの
・フランスパンや硬いおせんべいなどの硬い食材
・カレーやキムチなど色素の強い食品(装置が着色しやすいため)
食材はなるべく小さく切ってから口に入れるようにし、前歯ではなく奥歯で咀嚼するのが基本です。食後は歯の隙間や装置に食べかすが残りやすいため、すぐに口をゆすぐか歯磨きする習慣をつけることが望ましいです。
話しにくさや発音トラブルへの対応
裏側に装置があると、装着初期は「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音がしづらくなることがあります。これは装置が舌の動きに干渉するためであり、ハーフリンガル矯正では上の歯のみが裏側装置のため、フルリンガル矯正よりは発音障害が起こりにくいとされています。
しかし、装着直後は違和感を感じやすいため、以下のような対策が有効です。
・発音練習として、早口言葉や音読を毎日行う
・舌の可動性を高める発音練習やマッサージを取り入れる
・長時間の会話は、装着から数日間は控える
多くの方は1〜2週間程度で慣れてくるため、無理のないペースで練習を重ねることが大切です。
また、職業柄どうしても発音が気になる方には、インビザラインのような取り外し型の矯正も検討の余地があります。
清掃はどうする?裏側装置のケアのポイント
裏側装置は見えにくく、歯ブラシが届きにくいため、清掃不良によるむし歯や歯周病のリスクが高まる傾向があります。そのため、矯正中のセルフケアは非常に重要です。
【おすすめのケア方法】
・タフトブラシ:装置の周辺や裏側をピンポイントで磨ける
・フロスや歯間ブラシ:ワイヤーの隙間や歯間の汚れを除去
・ジェット水流タイプの口腔洗浄器:食べかすを効率的に洗い流せる
加えて、歯科医院での定期的なプロフェッショナルクリーニング(1〜2ヶ月ごと)も重要です。歯の表面や装置周辺に蓄積したプラークやステインは、自己管理だけでは限界があるため、専門的な清掃で補うことが必要です。
日常のケアが不安な方や、より簡単に清掃をしたい方には、取り外し可能で清掃性の高いインビザラインも選択肢となります。
6.ハーフリンガル矯正とインビザラインの違いを深掘り|目立ちづらい矯正に求めるものとは?
目立ちにくい矯正治療として知られる「ハーフリンガル矯正」と「インビザライン」。いずれも審美性に優れた方法ですが、患者が何を重視するかによって選び方は変わります。ここでは、治療効果・ライフスタイル・ストレスの少なさといった観点から、両者の違いを深掘りしていきます。
「装置のストレス」が少ないのはどっち?
矯正中のストレスには、見た目だけでなく、装着感や生活への支障といった要素も含まれます。
ハーフリンガル矯正は、装置が固定式であるため、歯ブラシやフロスの通し方が難しく、舌に触れて違和感を覚える方もいます。また、慣れるまでに発音しづらさを感じるケースもありますが、これは時間とともに軽減されることがほとんどです。
一方、インビザラインは着脱が自由で、食事や歯みがきの際に装置を外せるため、食生活や清掃習慣に対するストレスが少ないのが特徴です。ただし、外す手間や装着時間の自己管理が必要になるため、人によっては煩雑に感じる場合もあります。
どちらが快適かは、「管理される方が楽」か「自分で自由に調整したい」かといった性格にも左右されます。
治療中の「日常の自由度」に差はある?
日常生活の自由度という観点では、インビザラインに軍配が上がる場面も多いです。取り外しができるため、旅行中や特別な行事、撮影の前に一時的に外すといった柔軟な対応が可能です。
その一方で、ハーフリンガル矯正は装置が常時ついているため、自分で意識しなくても治療が進むというメリットがあります。忙しい方や装着時間の管理が負担に感じる方にとっては、むしろ「自由度が高すぎること」がデメリットになることも。
つまり、「自由度が高い=ラク」とは限らず、本人の生活スタイルとの相性が重要です。
人からどう見られるかにこだわるなら
周囲からの視線を気にせずに矯正治療を行いたい方にとって、装置の見えにくさは非常に大きな要素です。
ハーフリンガル矯正は、上の歯に装置が見えにくいため、笑ったときの印象が大きく改善されるというメリットがあります。下の装置は表側ですが、話すときに目立ちにくい位置にあるため、実生活ではあまり気にされません。
インビザラインはさらに一歩進んで、装置自体が透明でほとんど気づかれないため、職場や学校、イベントの場でも自然に過ごせるのが特長です。
ただし、話しながら唾がたまりやすい、着色による透明感の低下など、インビザライン特有の見えにくさの落とし穴もあります。
どちらも「絶対に目立ちづらい」と言い切れるものではないため、日常の行動や発声習慣まで含めて検討するのが現実的です。
7.後悔しない矯正法の選び方|ハーフリンガル矯正とインビザラインを比較して
「見た目を気にせず矯正したい」「でも本当にこの方法で良いのか不安」――矯正治療は費用も時間もかかるため、スタート前の迷いは誰にでもあります。ここでは、ハーフリンガル矯正とインビザラインのどちらを選ぶかで悩んでいる方に向けて、後悔しないための判断軸をお伝えします。
「矯正に何を一番求めるか」を明確にする
治療法を選ぶ際、まず確認すべきは「自分が矯正に何を求めているか」です。
たとえば以下のような視点が挙げられます。
・見た目を重視したい:装置が目立ちづらいことが最優先
・治療の効果を重視したい:複雑な歯並びでも確実に整えたい
・ストレスを減らしたい:装置の違和感や生活への影響を抑えたい
・自己管理が得意/苦手:装置の着脱やケアの手間に対応できるかどうか
このように「自分にとって何が一番大事なのか」をはっきりさせることで、選ぶべき治療法が見えてきます。
それぞれの矯正法に向いている人の特徴
矯正法には向き不向きがあります。以下は、生活スタイルや性格に合わせた傾向の一例です:
【ハーフリンガル矯正が向いている人】
・営業職・接客業などで上の歯の見た目を気にしたい
・ある程度の違和感は許容できる
・自己管理よりもお任せしたいタイプ
・抜歯や大きな歯の移動など複雑な症例に該当する人
【インビザラインが向いている人】
・とにかく見えにくさを最優先したい
・自由に装置を外したい/食事・歯みがき重視
・決められた時間にきちんと装着を継続できる
・軽~中等度の症例で対応可能な人
治療法の選択で後悔しないためには、単に「人気があるから」「楽そうだから」ではなく、自分の性格や生活にフィットするかを基準に考えることが大切です。
最終的な判断には「診断に基づいた提案」が必要
矯正法の選択は、見た目や生活だけでなく、歯や骨格の状態に適しているかという医療的判断が欠かせません。
たとえば、
・骨格的なズレがある場合
・奥歯の噛み合わせにズレがある場合
・顎の成長バランスに左右される年齢層の場合 など
は、自己判断では難しく、歯科医師による診断を受けたうえで最適な方法を選ぶ必要があります。
そのため、インターネットやSNSの情報だけで決めるのではなく、矯正専門医によるカウンセリングや検査を受けることが、もっとも後悔のない選択につながります。
矯正治療を検討するうえで、歯並びの問題である「不正咬合」について理解しておくことも大切です。
あなたに合った矯正方法を一緒に考えましょう。お気軽に初診相談から!
8.よくある質問Q&A|目立ちづらい矯正に関する疑問を解消!
ハーフリンガル矯正やインビザラインを検討する中で、多くの方が共通して抱く疑問があります。ここでは、「装置は本当に見えない?」「痛みはある?」「ケアは難しい?」といった、目立ちづらい矯正にまつわる代表的な質問をQ&A形式で解説します。
Q1. ハーフリンガル矯正って本当に見えないの?
上の歯に装着する装置が舌側(裏側)に取りつけられるため、正面からはほとんど見えません。ただし、下の歯には表側装置がつくため、下から覗き込まれるような角度では多少見える可能性があります。
また、会話中や笑顔でも上の装置が見えにくいというメリットは大きく、仕事や学校生活で他人の視線が気になる方には特に適した方法です。ただし「まったく見えない」と言い切れるわけではなく、個人の歯並びや表情によっても多少の差があります。
Q2. インビザラインは本当に痛くないの?
インビザラインは従来のワイヤー矯正に比べて、痛みが比較的少ないとされる矯正法ですが、感じ方には個人差があります。ただし、マウスピースを交換するタイミング(通常1〜2週間ごと)では、新しいマウスピースの圧力による軽い痛みや違和感が出ることがあります。
この痛みは、通常数日で軽減され、日常生活に支障をきたすレベルではないことがほとんどです。痛みに敏感な方や、従来のワイヤー矯正の痛みが不安な方には選ばれる傾向がありますが、「まったく痛みがない」とは限らない点には注意が必要です。
Q3. 清掃はどちらの矯正法の方がしやすいの?
清掃のしやすさでは、インビザラインの方が圧倒的に有利です。取り外し可能なため、装置を外していつも通り歯を磨くことができ、フロスや歯間ブラシも自由に使えます。
一方で、ハーフリンガル矯正は装置が歯の裏側についており、歯ブラシが届きにくく磨き残しが起こりやすいため、専用のタフトブラシや補助器具を使った丁寧なケアが必要です。
どちらの方法でも清掃は重要ですが、「毎日しっかりお手入れできるかどうか」は選ぶ際の大きな判断ポイントになります。
9.迷っているあなたへ|矯正治療に踏み出せない理由とその乗り越え方
「気になってはいるけど、なかなか一歩を踏み出せない」──矯正治療を考えている方の多くが、最初の一歩に迷いを感じています。ここでは、矯正を始めることを躊躇するよくある理由を整理し、その不安をどう解消すればよいか、現実的な視点でお伝えします。
時間がかかる?矯正は長いけど確実な自己投資
「2〜3年もかかるなら、今は無理かも…」とためらってしまう気持ちは、多くの方に共通しています。ですが、逆に言えば今始めなければ、1年後も同じ悩みを抱えているかもしれません。
矯正はたしかに短期的な変化ではありませんが、見た目や口元の印象、清掃性や噛み合わせなど将来にわたってメリットをもたらす自己投資でもあります。
数年後、「あの時始めておいてよかった」と思えるよう、未来の自分のために行動することが大切です。
痛みが怖い?実は思ったほどじゃないという声も
「矯正=痛い」というイメージを持っている方も少なくありません。しかし実際には、「最初の数日は違和感があったけれど、想像よりも軽かった」という声も多く、耐えられないような痛みが続くわけではありません。
とくにインビザラインのようなマウスピース型矯正では、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないと感じる方が多く、「痛みの感じ方」も治療法によって差があります。
不安を和らげるには、どんな場面で痛みが出やすいのか・どう対処できるのかを事前に知っておくことが有効です。
周囲の目が気になる?目立ちづらい矯正という選択肢がある
「矯正中だと気づかれるのがイヤ」「笑ったときに装置が見えるのが恥ずかしい」──そうした不安から、治療をためらう方も多くいます。
ですが近年は、目立ちづらい矯正装置の選択肢が広がっています。
ハーフリンガル矯正なら、上の歯の装置が裏側にあることで見えにくく、
インビザラインなら、装置自体が透明で気づかれにくい。
昔のように「ギラギラした金属の装置を何年も…」というイメージからは大きく進化しています。「気づかれにくい矯正」は、もう特別なものではなく現代では一般的な選択肢のひとつです。
10.目立ちづらい矯正で変わる毎日|自分に合った方法で、無理なくキレイに
「装置が目立つのが不安」「痛みが怖い」「長くかかるのは面倒」──そう感じて矯正治療をためらっていた方も、目立ちづらい矯正という選択肢があることで、一歩を踏み出せるようになりました。この章では、矯正で得られる変化と、自分に合った方法を選ぶことの大切さを改めて振り返ります。
口元の印象が変わると、自信が変わる
歯並びは、顔の印象を大きく左右します。矯正治療によって整った口元になることで、笑顔が自然になり、人と接する自信が高まったという声も多く聞かれます。
実際、口元にコンプレックスがあることで、人前で笑えなかったり、写真が苦手だったりする人も少なくありません。
矯正治療は単なる見た目の改善ではなく、コミュニケーションの質や気持ちの前向きさにも影響を与える大きな変化です。
毎日がほんの少し、自分らしくなれる──それが、目立ちづらい矯正で得られる「見た目以上の価値」かもしれません。
自分に合った方法なら、無理なく続けられる
矯正治療は長期にわたるため、「無理なく続けられること」がとても大切です。
たとえば…
・食事のたびにストレスを感じる
・毎日の清掃がうまくできない
・装置の見た目が気になって生活に支障が出る
…といった状態が続くと、途中でモチベーションが下がってしまうことも。
だからこそ、どれが一番人気かではなく、自分に合うかどうかを基準に治療法を選ぶことが大切です。ハーフリンガル矯正、インビザライン、それぞれの特性を理解し、自分のライフスタイルや性格にフィットする方法を見つけていきましょう。
大切なのは、「変えたい」と思ったその気持ち
矯正治療は、決して手軽なものではありません。費用も時間もかかりますし、多少の不便さも伴います。
でも、「このままじゃいやだ」「自分をもっと好きになりたい」と思った気持ちが、何よりのスタートラインです。
目立ちづらい矯正という選択肢は、その気持ちをそっと後押ししてくれる存在です。
周囲に気づかれにくく、でも着実に変わっていく。そんな自分だけの変化を、無理なく積み重ねていけるのが魅力です。
迷っている今こそ、小さな一歩を。
その一歩が、数年後のあなたの笑顔につながっているかもしれません。
「まずは一歩。あなたの笑顔を変えるお手伝いをします
伊勢原市にある再発率0%を追求した見えない非抜歯専門クリニック
『 つじむら歯科医院 』
住所:神奈川県伊勢原市小稲葉2204−1
TEL:0463-95-8214
【監修者情報】
つじむら歯科医院グループ総院長 辻村 傑
【略歴】
1993年 神奈川歯科大学 卒業
1995年 つじむら歯科医院 開業
1997年 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008年 神奈川歯科大学生体管理医学講座 薬理学分野大学院
2010年 南カリフォルニア大学卒後研修コース修了
2010年 南カリフォルニア大学客員研究員
2010年 南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012年 ハートフルスマイルデンタルクリニック茅ヶ崎 開業
2012年 UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校卒後研修コース修了
2013年 インディアナ大学 歯周病学インプラント科客員講師
2014年 インディアナ大学医学部解剖学 顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医
2017年 iDHA 国際歯科衛生士学会 世界会長就任
2020年 iACD 国際総合歯科学会 日本支部会長
【所属】
IIPD国際予防歯科学会認定医
日本抗加齢医学会認定医
日本歯科人間ドック学会認定医
日本口腔医学会認定医
セカンドオピニオン専門医
DGZI国際インプラント学会認定医
日本咀嚼学会会員
日本保存学会会員
日本全身咬合学会会員
日本口腔インプラント学会会員
国際歯周内科学研究会会員
日本口腔内科学研究会会員
日本床矯正研究会会員
神奈川矯正研究会会員
日本臨床唾液学会会員
NPO法人歯と健康を守ろう会会員
日本ヘルスケア歯科研究会会員
伊勢原市中央保育園学校歯科医
日本食育指導士
健康咀嚼指導士