コラム

2025.12.09

前歯のガタガタ・すきっ歯が気になる…原因と改善方法をわかりやすく解説

前歯のガタガタ・すきっ歯が気になる…原因と改善方法をわかりやすく解説

大人になってから「前歯のガタガタ」や「すきっ歯」が気になり始めた方は少なくありません。見た目だけでなく、むし歯・歯周病や噛み合わせに影響することもあります。
この記事では、前歯が乱れる主な原因や放置するリスク、大人が選べるワイヤー矯正・部分矯正・インビザラインなどの治療法をわかりやすく紹介します。自分に合う方法を考えるヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

1.大人になって気づく「前歯の乱れ」ーなぜ今、気になる人が増えているのか

大人になってから「前歯が少し重なってきた気がする」「すきっ歯が以前より目立つ」と感じる人が増えています。マスク生活が落ち着き、口元を見せる機会が増えたこと、オンライン会議で自分の顔を客観的に見る機会が増えたことも大きな理由です。また、加齢や生活習慣の変化によって歯がゆっくり動く成人性の歯列変化(大人になってから起こる歯並びの変化)も、前歯の乱れを進める原因のひとつです。ここでは、現代の大人に特有の「前歯が気になり始める理由」をわかりやすく整理します。

マスク明けで「口元の印象」が気になりやすい時代に

数年続いたマスク生活は、口元を隠すことが当たり前になりました。その間に少しずつ歯並びが変化しても気付きにくく、外す場面が増えると一気に気になるようになった――これはとてもよくあるケースです。とくに前歯は笑顔・会話・写真で最も目立つ場所。SNSやオンライン会議で自分の口元を見る機会も増え、「こんなに前歯がずれていた?」と気付く人が増えています。

ストレス社会で増える「噛みしめ癖」や姿勢の乱れ

大人の前歯の乱れは、歯並びそのものよりも生活習慣の変化が影響している場合があります。代表的なのが噛みしめ・食いしばり。ストレスや緊張、デスクワークの長時間化によって無意識に歯を強く当てる癖が増え、歯が少しずつ前方向や横方向へ押されてズレていくことがあります。また、スマートフォンやPCで猫背が続くと、舌の位置や口周りの筋肉が弱まり、前歯の支えが不安定になることも。これらは子どもより大人に圧倒的に多い、現代的な歯列変化の要因です。

加齢とともに進む歯ぐき・骨の変化で前歯が動きやすくなる

大人は、歯そのものよりも歯ぐきや歯を支える骨の変化が影響して前歯が動きやすくなります。加齢や歯周病の初期状態では、歯ぐきがわずかに下がり、歯を支える骨の量も減りやすくなります。すると、歯が以前よりも揺れやすくなり、噛む力の影響を受けて前歯がじわじわと寄ったり開いたりすることがあります。「昔は歯並びが良かったのに、最近ガタついてきた」という大人が多いのは、この支える組織の変化によるもの。これは成長期の子どもの矯正とは全く異なる、大人だけの特徴です。

2.前歯が動く本当の理由 ― 大人に起こる歯列変化のメカニズム

大人になってから前歯のガタつきやすきっ歯が目立つようになるのは、年齢による変化や生活習慣が重なり、歯が動きやすい環境に変化するためです。歯は常にわずかに動く器官であり、特に前歯は小さな癖の影響を受けやすく、大人特有の条件がそろうと乱れが進行しやすくなります。

歯ぐきや骨の変化で前歯が動きやすくなる

大人になると歯を支える骨や歯ぐきが変化し、歯の固定力が弱まりやすくなります。わずかな噛む力や舌の位置の変化でも歯が動きやすくなるため、気づかないうちに前歯が押され、重なったりすき間が広がったりすることがあります。特に前歯は根が細く力の影響を受けやすいため、加齢による歯ぐきのボリューム低下や骨量の変化が見た目の乱れとして現れやすい部位です。「昔は整っていたのに…」と感じる多くの変化は、この支える力の低下が背景にあります。

噛みしめ・姿勢の癖が前歯を押し出す

仕事中の集中やストレスによって無意識に力が入る食いしばりは、大人に非常によく見られます。前歯は特にダメージを受けやすく、強い力が繰り返し加わることで傾きやすくなります。また、スマホやPCに向かう姿勢が続くと舌が本来より低い位置に下がり、歯列を内側から支える力が弱くなるため、前歯が外方向に広がりやすくなります。こうした生活習慣は自覚しにくく、日々の癖が積み重なることで歯列変化が静かに進行していきます。

過去の矯正治療による後戻りも大きな要因

過去に矯正した経験がある場合、リテーナーの使用が不十分だと歯は元の位置へ戻ろうとします。特に前歯は動きやすい部位のため、後戻りの影響が顕著に出やすく、「矯正したのに最近また前歯が乱れてきた」と感じる人の多くに後戻りが関係しています。保定期間が短い、装着時間が守れなかったなど、日常生活でのちょっとしたズレが数年後の歯列に影響することがあります。

3.前歯のガタガタ・すきっ歯が起こる根本原因を正しく知る

前歯が乱れる理由は一つではなく、歯の大きさやあごの形、噛み合わせのバランス、生活習慣など複数の要因が重なって生じます。見た目の変化だけでは原因を特定しにくく、同じガタガタでも背景は人によってまったく異なります。この章では、前歯が乱れる代表的な根本原因を整理し、自分に当てはまる可能性を確認しやすいように分かりやすく解説します。

あごの大きさと歯のサイズが合わない(スペース不足)

前歯のガタつきのもっとも代表的な原因が、「歯が並ぶスペースが足りない」状態です。あごが小さい、または歯が大きいと、前歯がきれいに並ぶ余裕がなく、手前に倒れたり重なったりします。特に日本人は欧米人と比べてあごが小さい傾向があり、前歯が押し合うことでガタつきが現れやすいといわれています。
スペース不足は自然に改善することはほとんどなく、成長後はさらに乱れが進行するケースもあります。大人になって「昔より重なりが強くなった」と感じる人の多くに、このスペース不足が関係しています。

噛み合わせのズレが前歯に負担をかける

噛み合わせが正しくないと、力が本来とは異なる方向に加わり、前歯に過剰な負担がかかります。たとえば出っ歯ぎみの場合、前歯が前方へ押し出されやすく、すきっ歯が進行してしまうことがあります。逆に受け口では、下の前歯が上の前歯を押し込み、ガタガタが悪化することがあります。
さらに、奥歯の噛み合わせがずれていると力の逃げ場がなくなり、前歯に集中的に負荷がかかるため、少しずつ位置が変わってしまいます。前歯だけを見ていると気づきにくいものの、噛み合わせの影響は大きく、治療計画でも必ず確認すべきポイントです。

舌癖・口呼吸・唇の圧力など日常の癖が前歯を動かす

舌で前歯を押す癖、無意識に前歯の裏へ舌を当てる癖、唇を強く閉じる習慣などは、少しの力でも繰り返されることで前歯を確実に動かします。
口呼吸も大きな要因で、口が開きやすい状態が続くと唇の圧力が弱まり、前歯が外方向へ広がりやすくなります。また舌が正しい位置(上あごの天井付近)にないと、内側から支える力が不足し、前歯が不安定になります。
これらの癖は自覚しづらいため、本人は原因と気づかないまま歯並びが乱れていくことも多いです。癖の改善は歯列の安定にもつながるため、矯正治療を行う際は必ず生活習慣もセットで確認されます。

4.前歯の乱れをそのまま放置するとどうなる? ― 大人だからこそ起こるリスク

前歯のガタつきやすきっ歯は「見た目の問題」だけと思われがちですが、実際には口の健康や噛み合わせ、将来の歯の寿命にも深く関わります。大人の歯列はすでに完成しているため、軽い乱れでも影響が広がりやすく、気づかないうちに複数のトラブルが連鎖して進行することがあります。この章では、前歯の乱れを放置することで起きやすい問題をわかりやすく解説します。

むし歯・歯周病のリスクが急激に上がる

ガタついた歯列は磨き残しが増えやすく、歯垢が溜まりやすい環境になります。特に前歯の重なり部分は細かい段差が多く、歯ブラシが届きにくいことから、むし歯だけでなく歯ぐきの炎症も起こりやすくなります。
また、すきっ歯の場合も問題は同じで、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすく、慢性的な汚れの停滞が起こります。大人は子どもに比べて歯周病にかかりやすく、進行もしやすい傾向があるため、前歯が動く原因をさらに加速させてしまう悪循環に陥ることがあります。

噛み合わせのバランスが崩れ、前歯の乱れがさらに悪化する

前歯にガタつきがあると、噛む位置が偏りやすくなります。噛むたびに同じ方向へ力がかかるため、徐々に歯が押され、乱れがさらに進みます。
特にすきっ歯の場合、前歯が前方向へ倒れやすく、隙間が広がるほど発音がしにくくなるなど、日常生活への影響も増えていきます。また奥歯で噛みにくくなると、食事中に無意識に別の歯を使い続けることで、顎関節に負担がかかるケースもあります。小さな乱れでも全体のバランスに影響し、長期的な問題へ発展する可能性があります。

見た目の印象が変わり、コンプレックスにつながることも

前歯は表情の中心にあるため、少しの乱れでも笑ったとき・話したときに強く目立ちます。ガタつきが進むと影ができて黒く見えたり、すきっ歯が強調されたりすることで、写真を避ける・口元を隠すなど、心理的なストレスにつながることも珍しくありません。
大人は仕事や人間関係で人と話す機会が多いため、前歯の乱れが自信に影響するケースもあります。人前で気になり出すと、そのストレスが長期間続き、日常のコミュニケーションにも影響してくることがあります。

前歯のガタガタ・すきっ歯が気になったら、早めの相談がおすすめです。
 まずはお気軽に初診WEB予約をご利用ください。

5.大人が選べる前歯の矯正方法 ― 自分に合った治療を知ることが第一歩

前歯のガタつきやすきっ歯を整える方法には、ワイヤー矯正・部分矯正・マウスピース矯正など複数の選択肢があります。大人の場合、歯列はすでに完成しているため治療の目的や負担を明確にし、自分の生活に合った方法を選ぶことが大切です。この章では、大人が選べる代表的な矯正方法を比較しながら、それぞれの特徴をわかりやすく整理します。

ワイヤー矯正:複雑な前歯の乱れにも幅広く対応

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットをつけてワイヤーで動かす方法で、細かな調整がしやすく複雑な歯並びにも対応できます。ガタつきが大きい場合や噛み合わせのズレを伴う場合には非常に有効で、上下のバランスをしっかり整えたい人に向いています。
一方で、装置が目立ちやすいこと、食事や歯みがきに手間がかかることがデメリットとして挙げられます。できるだけしっかり歯並びを整えたいけれど、装置の見た目が気になるという人は選択に迷うことが多い方法です。

部分矯正:前歯だけを短期間で整えたい人に

前歯のすきっ歯や軽度のガタつきなど、限られた範囲の乱れに適しているのが部分矯正です。全体の噛み合わせに大きな問題がない場合、前歯だけを動かすため治療期間を短くでき、費用も比較的抑えられるのがメリットです。
しかし、部分矯正は適用できるケースが限定されており、噛み合わせのズレを伴う場合やスペース不足が原因の場合は対応できないことがあります。前歯だけきれいにしたいという希望に合うかどうかは、精密な診断が必要になります。

マウスピース矯正(インビザライン):見た目を気にせず生活しながら整えられる

透明で目立ちにくく、取り外しができるマウスピース矯正は、大人に非常に人気のある治療方法です。前歯のガタつきやすきっ歯に対しても幅広く対応でき、仕事や日常生活へ負担をかけずに治療が進められるのが最大の魅力です。
食事や歯みがきの時に外せるため衛生的で、口内を傷つけにくい点も大きなメリットです。さらに治療過程をデジタルでシミュレーションできるため、「どのように変化するか」を事前に確認でき、安心して治療をスタートできます。
見た目の自然さ・生活との両立・治療の計画性という点から、大人の前歯矯正ではインビザラインが選ばれるケースが増えています。

6.大人の前歯矯正でインビザラインが選ばれる理由 ― 生活との両立と確かな効果

大人の矯正では「仕事に支障がないこと」「見た目に影響が少ないこと」「衛生管理がしやすいこと」が特に重視されます。前歯の乱れは早く整えたいものの、治療中の負担が大きいと一歩踏み出しにくいものです。インビザラインはその悩みに応える治療法として、大人の前歯矯正で選ばれる場面が増えています。この章では、その理由を具体的に解説します。

透明で目立たず、治療中も自然に過ごせる

インビザラインの大きな魅力は、装置が透明で目立たないことです。人と話す機会が多い仕事でも、装置をつけていることに気づかれにくく、ストレスを感じにくいのが特徴です。
ワイヤー矯正の「見た目の抵抗感」が理由で矯正を迷っていた人でも、インビザラインなら自然な印象のまま治療を進められます。前歯の乱れは文化的にも注目されやすい部分のため、目立ちにくさは大きなメリットになります。

取り外しができるから衛生的で痛みも少ない

食事や歯みがきの際に取り外せるため、口内を清潔に保ちやすく、むし歯や歯ぐきの炎症のリスクを減らせます。
またマウスピースは薄く均一な素材でできており、歯や頬を傷つける金属がないため痛みも比較的少ないのが特徴です。初期の違和感はあっても、ワイヤー矯正のような「擦れて痛い」「口内炎ができやすい」といった負担が軽減され、日常生活に馴染みやすい治療法です。

デジタル計画でどこまで整うかを事前に確認できる

インビザラインでは専用スキャナーを用いて歯列を立体データ化し、治療の進行をシミュレーションできます。「前歯のすき間はどこまで閉じる?」「ガタつきはどう整う?」といった疑問を治療前に確認できるため、結果をイメージしながら安心して矯正を始められます。
また、事前の計画が精密であるほど治療のズレが少なく、前歯のような細かな位置調整にも対応しやすくなります。忙しい大人でも計画的に進められる点が、インビザラインが支持される理由のひとつです。

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7.インビザラインで前歯を整える際の注意点 ― 失敗しないために知っておくこと

インビザラインは大人の前歯矯正に適した方法ですが、正しく使わないと予定通りに動かないことがあります。特に前歯は細かいコントロールが必要なため、治療の成功には毎日の使い方が大きく関係します。この章では、インビザラインで十分な効果を引き出すために、知っておくべきポイントをわかりやすく紹介します。

装着時間を守ることが治療成功の第一条件

インビザラインは「装着している時間」によって歯が動きます。1日20〜22時間の装着が基本であり、これを守れないと計画通りに前歯が動かず、すき間が閉じない・ガタつきが残るといった問題が起こりやすくなります。
取り外しができることは大きなメリットですが、外せるからこそ自己管理が必要という点が特徴です。忙しい大人ほど装着時間が乱れやすいため、食事の時間や外出時のクセなど、自分の生活に合わせた習慣づくりが大切です。

前歯を動かすにはアタッチメントや追加アライナーが必要なことも

前歯のねじれや大きなすき間を動かす場合、歯の表面に白い樹脂でできた小さな突起(アタッチメント)を付けることがあります。これによりマウスピースが歯をしっかり掴み、計画的に動かすことができます。
また、治療途中で歯の動きに微調整が必要な場合は、再度歯並びをスキャンして追加アライナー(新しいマウスピース)を作り直すこともあります。前歯の細かい調整には特に重要であり、これらは失敗ではなく仕上がりを整えるための必要な工程です。途中の見直しがあるほど、最終的な仕上がりは良くなります。

噛み合わせのチェックを怠ると前歯が再び乱れやすい

前歯だけをきれいにしても、奥歯の噛み合わせが不安定だと再び乱れてしまうことがあります。特に大人の場合、長年の噛みグセや姿勢の偏りが影響するため、前歯の調整と同時に噛み合わせのバランスを確認することが必須です。
インビザラインでは、噛み合わせも含めて総合的に確認しながら進めるため、前歯の見た目だけでなく、噛む力のバランスを整えられる点が大きな利点です。治療後のリテーナーも適切に使うことで後戻りを防ぎ、整った状態を長く維持できます。

インビザラインについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

8.治療後の前歯を守るために ― 後戻りを防ぐ正しいメンテナンス

前歯の矯正が終わったあと、最も大切なのが「後戻りを防ぐこと」です。大人の歯は日常の癖や噛む力の偏りで動きやすく、せっかく整えた前歯も、適切なケアを怠ると数ヶ月で乱れが戻ることがあります。矯正治療は終わったら終了ではなく、ここからが本当のスタート。治療後の維持を理解しておくことで、美しい前歯を長く保てます。

リテーナーは後戻り防止の必須アイテム

矯正後の歯はまだ不安定で、元の位置に戻ろうとする性質があります。これを防ぐのがリテーナー(矯正後に歯の位置を安定させる装置)で、インビザライン後は特に重要になります。
最初の数ヶ月は毎日しっかり装着し、その後は医師の指示に合わせて時間を調整します。取り外し可能なタイプでも、自己判断で装着を減らすと前歯はすぐに動いてしまうため注意が必要です。
「きれいになったからもういいや」と外してしまうと、すき間が再び開く・ガタつきが戻るなど、治療前の状態に近づいてしまうことがあります。

舌の位置・噛み癖・姿勢など生活習慣の見直しも必須

治療後の安定には、装置だけでなく「日常の習慣」が深く関わります。舌で前歯を押す癖、口呼吸、強い食いしばりがあると、矯正後の歯はすぐに影響を受けて再び乱れやすくなります。また、スマホ・PC作業による前傾姿勢は舌の位置を下げ、前歯の乱れを助長します。
習慣の見直しは小さなことに思えますが、歯列の安定には非常に大きな役割を持ちます。矯正後もこれらを意識することで、きれいな前歯が長く保ちやすくなります。

定期メンテナンスで噛み合わせの変化を早期発見

治療直後は順調でも、半年〜1年の間に噛み合わせが少し変化することがあります。前歯はその影響を受けやすいため、定期的なチェックは欠かせません。
噛む位置の偏り、歯ぐきの炎症、リテーナーの劣化など、早期に対応すれば後戻りを防げるケースは多くあります。医師のフォローを受けながらメンテナンスを続けることで、矯正後の良い状態を安定して維持できます。

矯正歯科治療と後戻りについてについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

9.大人の前歯矯正でよくある質問Q&A ― 不安や疑問をやさしく解消

前歯のガタつきやすきっ歯を治したいと思っても、「本当に動く?」「痛みは?」「仕事に支障は?」など、不安が先立って一歩踏み出せない人は多くいます。特に大人の矯正は子どもの頃とは事情が異なり、生活・仕事・見た目など気になる点が増えます。この章では、大人の前歯矯正でよく寄せられる質問を取り上げ、治療前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

矯正は大人になってからでも間に合いますか?

答えは間に合います。歯の移動は年齢に関係なく可能で、大人の矯正は世界的にも一般的です。むしろ大人は自分の希望や生活に合った治療計画を立てやすく、前歯だけの乱れであれば比較的短期間で整うケースもあります。
ただし、大人は歯ぐきや骨の状態に個人差があるため、精密検査で「どこまで動かせるか」を見極めることが大切です。最近はインビザラインなどのデジタル矯正により、治療前に仕上がりのイメージを確認できるようになり、安心して治療を始められる環境が整っています。

痛みはありますか?仕事や日常生活に支障は出ますか?

歯が動く際に軽い痛みや締めつけ感が出ることはありますが、ほとんどの場合は数日で落ち着きます。インビザラインのようなマウスピース矯正はワイヤーのような金属がないため、口内の傷・口内炎・強い痛みなどのトラブルが少なく、仕事中も快適に過ごしやすいのが特徴です。
また、装置が透明で目立たないため、人と話す仕事や接客でも気づかれにくく、治療中のストレスを最小限に抑えられます。「日常生活への支障の少なさ」は大人の矯正で重視されるポイントのひとつです。

前歯だけ治したいのですが、部分矯正でもできますか?

前歯のすきっ歯や軽度のガタつきであれば部分矯正が選択肢に入ります。ただし、前歯の乱れの原因が奥歯の噛み合わせにある場合、前歯だけ動かすとバランスが崩れてしまうため、全体の調整が必要になることもあります。
インビザラインは全体矯正にも前歯中心の治療にも対応できるため、「どこまで部分的に治せるか」をシミュレーションで確認できます。精密な診断に基づき、部分で良いのか全体の方が結果的に安定するのかを見極めることが大切です。

10.前歯のお悩みは今からでも遅くない ― 正しい選択で未来の口元が変わる

大人の場合、前歯のガタガタやすきっ歯は、放置しても自然に治ることはほとんどありません。しかし、大人になってからでも適切な治療を選べば、噛み合わせも見た目も大きく改善できます。大切なのは「どの方法なら自分に合うか」を知ることです。前歯の乱れは原因が人それぞれ異なるため、専門的な診断を受けることで、最短ルートでの改善が可能になります。ここでは、その第一歩として知っておきたいポイントをまとめます。

専門的なチェックで原因がわかれば最適な治療が見えてくる

前歯の乱れは、スペース不足、噛み合わせ、癖、過去の後戻りなど複数の要因が絡み合って起こります。見た目だけでは原因を判断できないため、精密検査で「どこが動きにくいのか」「どこに負担がかかっているのか」を確認することが重要です。
診断によって、部分矯正で十分なのか、全体を整えるべきなのかがはっきりし、治療後の安定性も大きく変わります。大人の矯正は原因の見極めが成功への鍵になります。

デジタルシミュレーションで治療後のイメージを確認できる安心感

インビザラインでは、歯列を3Dデータ化して治療のゴールを事前に確認できるため、「本当にきれいになるのか不安」という悩みを解消できます。
前歯のすき間がどの程度閉じるのか、ガタつきがどのように整うのかを視覚的に確認でき、治療への不安が軽減される点も大きな魅力です。大人の矯正では結果をイメージできることが重要で、仕事・生活の予定も立てやすく、治療へのモチベーションも高まりやすくなります。

まずは相談することが未来の口元への第一歩

前歯の乱れは放置すれば進行しやすく、将来のむし歯・歯周病・噛み合わせのトラブルへつながる可能性があります。しかし逆にいえば、「気になった今」が最も良いタイミングです。
インビザラインを含む矯正治療は、目立ちにくさ・快適さ・生活への負担の少なさから大人でも無理なく始められる選択肢として広がっています。専門家に相談することで、自分の歯がどのように変わるのか、どんな治療が最適なのかを知ることができ、迷いがなくなります。美しい前歯と健康的な噛み合わせは、毎日の自信にもつながります。

大人の矯正について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

 

気になることがある人、まずはお気軽にご相談ください

 

 

 

神奈川県伊勢原市の
見えない矯正歯科治療専門外来/マウスピース矯正(インビザライン)
『 つじむら歯科医院 伊勢原 』
住所:神奈川県伊勢原市小稲葉2204−1
TEL:0463-95-8214

 

【監修者情報】
つじむら歯科医院グループ総院長 辻村 傑 

《公式facebookアカウント》

【略歴】
1993年 神奈川歯科大学 卒業
1995年 つじむら歯科医院 開業
1997年 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008年 神奈川歯科大学生体管理医学講座 薬理学分野大学院
2010年 南カリフォルニア大学卒後研修コース修了
2010年 南カリフォルニア大学客員研究員
2010年 南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012年 ハートフルスマイルデンタルクリニック茅ヶ崎 開業
2012年 UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校卒後研修コース修了
2013年 インディアナ大学 歯周病学インプラント科客員講師
2014年 インディアナ大学医学部解剖学 顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医
2017年 iDHA 国際歯科衛生士学会 世界会長就任
2020年 iACD 国際総合歯科学会 日本支部会長

【所属】
IIPD国際予防歯科学会認定医
日本抗加齢医学会認定医
日本歯科人間ドック学会認定医
日本口腔医学会認定医
セカンドオピニオン専門医
DGZI国際インプラント学会認定医
日本咀嚼学会会員
日本保存学会会員
日本全身咬合学会会員
日本口腔インプラント学会会員
国際歯周内科学研究会会員
日本口腔内科学研究会会員
日本床矯正研究会会員
神奈川矯正研究会会員
日本臨床唾液学会会員
NPO法人歯と健康を守ろう会会員
日本ヘルスケア歯科研究会会員
伊勢原市中央保育園学校歯科医
日本食育指導士
健康咀嚼指導士

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