コラム

2026.01.23

歯並びはいつ決まる?子どもから大人まで「見極めのタイミング」を解説

歯並びはいつ決まる?子どもから大人まで「見極めのタイミング」を解説

歯並びは「いつ決まるの?」と気になっても、答えは一つではありません。乳歯の並び方、永久歯への生え替わり、顎の成長、そして日々のクセが重なりながら、歯並びは少しずつ形づくられていきます。本記事では、子どもから大人までの変化のポイントを追いながら、どの時期に何を見ておくと安心か、見極めのタイミングをわかりやすく整理します。ぜひ最後までご覧ください。

1. 歯並びは生まれつき決まるものなのか?

歯並びについて「遺伝だから仕方がない」「もう決まっているもの」と感じている方は多いかもしれません。しかし、歯並びは生まれた瞬間に完成するものではなく、歯が生え、顎が成長し、日常生活を送る中で少しずつ形づくられていきます。歯並びがいつ決まるのかを考えるためには、まずこの基本的な考え方を理解しておくことが大切です。

歯並びにおける遺伝の役割とは

歯並びに関係する遺伝とは、歯の大きさや顎の骨格といった「基礎的な特徴」を指します。たとえば、歯が大きめに生えやすい、顎がやや小さめになりやすいといった傾向は、親から子へ受け継がれることがあります。ただし、これらはあくまで歯並びの“条件”の一部にすぎません。歯がどの位置に生え、どの方向へ並ぶかは、成長過程での顎の発達や歯の生えるタイミングによって大きく左右されます。同じ兄弟姉妹であっても歯並びが異なることが多いのは、遺伝だけで歯並びが決まらないことを示しています。遺伝は土台にはなりますが、完成形を決定づけるものではないのです。

成長と生活習慣が歯並びに与える影響

歯並びは、歯が前へ外へと生えようとする力と、顎が成長して受け皿を広げる力とのバランスによって変化します。このバランスに影響を与えるのが、日常の生活習慣です。口呼吸が続くと舌の位置や口周りの筋肉バランスに影響し、歯並びに関わる要因の一つになることがあります。これらの習慣は一つひとつは小さな要素ですが、成長期には積み重なって歯並びに反映されやすくなります。歯並びは、成長と生活環境の影響を受けながら形成されていくものなのです。

「生まれつきだから仕方ない」と考えることの注意点

歯並びを遺伝だけで判断してしまうと、変化に気づく大切なタイミングを逃してしまうことがあります。歯並びは、乳歯の時期、永久歯への生え替わりの時期、顎の成長が落ち着く時期など、段階ごとに状態が変わります。そのため「もう決まっている」と思い込むよりも、「今どの段階にあるのか」を意識することが重要です。歯並びは一度決まったら終わりではなく、成長の流れの中で見極めていくものです。この視点を持つことで、将来に向けた選択肢を考えやすくなります。

2. 乳歯の時期にすでに始まっている歯並びの土台

乳歯はいずれ抜けるから、歯並びはあまり気にしなくてよいと思われがちです。しかし、乳歯の時期は歯並びそのものを完成させる段階ではないものの、将来の永久歯列期(永久歯がそろった状態)に大きな影響を与える重要な時期です。この時期の歯の並び方や顎の使われ方は、のちの歯並びの「土台」となります。歯並びがいつ決まるのかを考えるうえで、乳歯期を理解することは欠かせません。

乳歯が果たしている本当の役割

乳歯の役割は、食べ物を噛むことや発音を助けることだけではありません。乳歯は、これから生えてくる永久歯のためのスペースを確保し、顎の成長を正しい方向へ導く役割を担っています。乳歯が適切な位置に並び、しっかり噛われていることで、顎は刺激を受けながらバランスよく成長していきます。逆に、乳歯の並びが極端に乱れていたり、噛む機会が少なかったりすると、顎の発達が不十分になり、永久歯が並ぶための余地が足りなくなることがあります。乳歯は一時的な歯であっても、永久歯の環境づくりという点で非常に重要な存在なのです。

乳歯の並び方が永久歯に影響する理由

乳歯の歯並びは、そのまま永久歯の位置を写し取るわけではありませんが、生え替わりの道筋に影響を与えます。たとえば、乳歯同士の間に適度なすき間がある状態は、永久歯が生えるための準備が整っている目安と考えられます。一方、乳歯がぎっしり詰まっている場合、永久歯が生え替わる際にスペース不足が起こりやすくなります。このように、乳歯の並びは永久歯の「予兆」として捉えることができ、歯並びがいつ頃から形づくられていくのかを見極める手がかりになります。

乳歯期に見逃されやすい歯並びのサイン

乳歯の時期は、見た目の歯並びが多少乱れていても「まだ小さいから大丈夫」と判断されやすい時期です。しかし、前歯の噛み合わせが逆になっている、上下の歯がかみ合わない、左右どちらかだけで噛む癖があるなどの状態は、成長とともに影響が広がることがあります。これらは、歯並びそのものというより、顎の成長や噛み合わせのバランスに関わるサインです。乳歯期は、歯並びが完成する時期ではありませんが、将来を左右する「始まりの段階」であることを理解しておくことが大切です。

子どもの歯並びが悪いのは親の責任んあのかについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

3. 歯並びが大きく動き始める混合歯列期

乳歯から永久歯へと生え替わりが始まる混合歯列期(乳歯と永久歯がまざる時期)は、歯並びが大きく変化しやすい時期です。この時期は、見た目の印象が日々変わるため、不安に感じる保護者の方も少なくありません。一方で、すべての変化が問題とは限らず、成長の一過程として見守るべきケースもあります。歯並びが「いつ決まるのか」を考えるうえで、この時期の特徴を正しく理解することが重要です。

乳歯と永久歯が混在する時期の特徴

混合歯列期(乳歯と永久歯がまざる時期)は、乳歯と永久歯が同時に口の中に存在する特有の時期です。永久歯は乳歯よりも大きいため、生え始めた直後は窮屈そうに見えることがあります。前歯が重なったり、ねじれて生えてきたりするのも、この時期には珍しくありません。ただし、顎はこれからさらに成長していく途中段階にあるため、現時点の歯並びだけで最終的な状態を判断することはできません。一時的な乱れなのか、将来的に影響が残りやすい状態なのかを見極めるためには、この時期特有の変化を理解しておく必要があります。

顎の成長と歯の大きさのアンバランス

混合歯列期(乳歯と永久歯がまざる時期)に歯並びが乱れやすい大きな理由の一つが、顎の成長と歯の大きさのタイミングの違いです。永久歯は比較的早い段階で生えてきますが、顎の成長はその後もゆっくりと続きます。そのため、最初はスペースが足りないように見えても、成長とともに余地が生まれ、歯が整ってくるケースもあります。一方で、顎の成長が追いつきにくい場合には、歯が並ぶ場所が不足し、そのまま乱れが残ることもあります。この違いを見極めることが、歯並びの将来を考えるうえで重要になります。

「様子を見る」と「注意が必要」の分かれ目

混合歯列期(乳歯と永久歯がまざる時期)では、「今は様子を見てもよい状態」と「注意深く経過を見たい状態」があります。たとえば、成長に伴う一時的な歯の重なりは、すぐに問題とならないこともあります。しかし、噛み合わせが大きくずれている、上下の歯がかみ合わない状態が続いている、左右どちらかだけで噛む癖が強いといった場合は、成長の影響が偏りやすくなります。この時期は、歯並びが完成する段階ではありませんが、将来の方向性が見え始める時期でもあります。変化を正しく捉える視点が大切です。

気になるサインがある場合は、早めに相談しておくと安心です。

4. 永久歯が生えそろえば歯並びは完成なのか?

永久歯がすべて生えそろうと、「これで歯並びは決まった」と考える方は少なくありません。見た目上も大人の歯列に近づくため、安心しやすい時期でもあります。しかし、歯並びは単に歯がそろった時点で完成するものではありません。噛み合わせや顎の成長との関係を含めて考えることで、本当の意味での「完成」が見えてきます。

永久歯がそろっても変化が続く理由

永久歯が生えそろう時期は、個人差はあるものの、身体全体の成長がまだ続いている段階です。特に顎の骨や顔つき(顔全体)の成長は思春期以降もしばらく続くため、歯並びや噛み合わせにも影響が及びます。たとえば、奥歯の噛み合わせが深くなったり、前歯が前方へ押し出されるように動いたりすることがあります。これは病的な変化ではなく、成長に伴う自然な力の影響によるものです。
また、永久歯は生えた直後よりも、噛む力が加わることで徐々に安定していきます。その過程で、歯の位置がわずかに変わることも珍しくありません。こうした理由から、永久歯がそろった時点を「歯並びの完成」と捉えるのではなく、「安定へ向かう途中段階」と考える視点が重要になります。

見た目の歯並びと噛み合わせの違い

歯並びという言葉から、多くの方は歯がきれいに一直線に並んでいる見た目を想像します。しかし、歯科的に重要なのは、上下の歯がどのように噛み合い、力を分散できているかという点です。見た目が整っていても、噛み合わせにズレがあると、特定の歯に過剰な負担がかかることがあります。
この状態が続くと、歯のすり減りや歯ぐきへの影響、顎の違和感につながる場合もあります。永久歯が生えそろった時期は、見た目の問題が落ち着く一方で、噛み合わせの影響が表面化しやすい時期でもあります。そのため、「見た目が整っている=問題がない」と短絡的に判断せず、歯並びと噛み合わせを切り分けて考えることが大切です。

永久歯列期に気づきやすい歯並びの変化

永久歯列期(永久歯がそろった状態)になると、それまで目立たなかった歯並びの特徴がはっきりしてくることがあります。前歯の重なりが強くなる、歯が並ぶアーチが内側にすぼんだように見えるといった変化は、この時期に気づかれやすいポイントです。これらは、成長の結果として自然に現れる場合もあれば、顎の成長と歯の大きさのバランスが合わなかった結果として残る場合もあります。
この段階は、歯並びがどの方向へ落ち着いていくのかを見極めやすい時期でもあります。永久歯がそろったから終わりではなく、「この状態が今後どう安定していくのか」という視点で捉えることが、将来を考えるうえで重要になります。

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5. 成長によって変わる歯並び・変わらない歯並び

歯並びは成長とともに変化するものですが、すべてが自然に整うわけではありません。時間の経過によって改善しやすい部分もあれば、成長を待っても大きくは変わらない部分もあります。この違いを理解しておくことは、「いつ判断するべきか」を考えるうえでとても重要です。成長に期待できる変化と、見極めが必要なポイントを整理していきましょう。

成長によって変化しやすい歯並びの特徴

成長によって変化しやすい歯並びの多くは、顎の発達と密接に関係しています。たとえば、永久歯が生え始めたばかりの時期に見られる前歯の軽い重なりや、歯と歯の間隔のばらつきは、顎の成長に伴って自然に落ち着くことがあります。顎が前後・左右に成長することで、歯が並ぶスペースが確保され、結果的に歯列が整って見えるようになるケースです。
このような変化は、特に成長期の前半に多く見られます。ただし、これは顎の成長が十分に進んだ場合に限られるため、「成長すれば必ず整う」と一律に考えることはできません。成長による変化が期待できるかどうかは、歯並びの状態と顎の成長バランスをあわせて見る必要があります。

成長を待っても変わりにくい歯並びの特徴

一方で、成長を待っても大きな改善が期待しにくい歯並びも存在します。代表的なのは、歯が並ぶスペースが明らかに不足している状態や、上下の噛み合わせに大きなズレがあるケースです。顎の成長には限界があるため、歯の大きさに対して顎が小さい場合、その差が自然に解消されることは多くありません。
また、噛み合わせのズレが習慣的な噛み癖や顎の使い方によって固定されている場合も、成長だけで修正される可能性は低くなります。このような状態では、「もう少し様子を見る」ことで状況が改善するとは限らず、見極めが重要になります。

「変わる」「変わらない」を見極める視点

成長によって変わるかどうかを判断する際に大切なのは、年齢だけで考えないことです。歯の大きさ、顎の成長の方向、噛み合わせの状態など、複数の要素を総合的に捉える必要があります。見た目の歯並びが一時的に乱れていても、成長とともに調整される余地がある場合もあれば、逆に早い段階から将来の方向性が見えてくることもあります。
歯並びは「いつか決まるもの」ではなく、成長の流れの中で少しずつ安定していくものです。その途中段階で、どこまでを成長に委ね、どこからを判断のポイントとするのか。この視点を持つことが、次の選択につながっていきます。

6. 歯並びを決めるのは歯だけではない

歯並びというと、歯の大きさや生え方ばかりに目が向きがちですが、実際には歯そのもの以外の要素も深く関わっています。顎の動き、舌や唇の使い方、呼吸の仕方など、日常の何気ない動作が積み重なって歯並びに影響を与えます。歯並びがいつ決まるのかを考えるためには、歯だけを見るのではなく、口全体のバランスに目を向けることが重要です。

舌の位置と歯並びの深い関係

舌は、普段あまり意識されることはありませんが、歯並びに大きな影響を与える存在です。正しい舌の位置は、安静時に上あごに軽く触れている状態とされています。この位置に舌があることで、歯列は内側から適度な力で支えられます。しかし、舌が常に下がっている状態が続くと、歯を内側から支える力が弱くなり、歯列が狭くなりやすくなります。
成長期には、この舌の力の違いが顎の発達や歯の並び方に反映されやすく、歯並びの土台に影響を及ぼします。特に、舌を前に突き出す癖や、飲み込む際に舌が歯を押す動きが習慣化している場合、歯が本来とは異なる方向へ力を受け続けることになります。このような状態が続くと、歯並びや噛み合わせの安定に影響を与える可能性があります。

口周りの筋肉と噛み合わせへの影響

歯並びは、歯だけで成り立っているわけではなく、唇や頬など口周りの筋肉とのバランスによって保たれています。たとえば、唇をしっかり閉じる力が弱い場合、前歯が前方へ押し出されやすくなることがあります。また、頬の筋肉の使われ方によって、歯列の外側からの圧力が変わり、噛み合わせに影響が出ることもあります。
こうした筋肉の働きは日常生活の中で自然に形成されるため、成長期の習慣がそのまま歯並びに反映されるケースも少なくありません。無意識のうちに口が開いたままになっている状態や、片側だけで噛む癖なども、筋肉のバランスを崩す要因となり、結果として歯並びや噛み合わせの偏りにつながることがあります。

呼吸や姿勢が歯並びに関わる理由

呼吸の仕方や姿勢も、歯並びと無関係ではありません。口呼吸が習慣化すると、舌の位置が低くなりやすく、口周りの筋肉のバランスが崩れやすくなります。その結果、歯列や噛み合わせに影響が出ることがあります。
また、猫背などの姿勢の乱れは、顎の位置や首周りの筋肉の使われ方に影響を与え、間接的に噛み合わせに関係する場合もあります。ただし、姿勢だけで歯並びが決まるわけではなく、複数の要因を総合的に見ていくことが大切です。姿勢が崩れることで頭の位置が前方に出ると、上下の顎の位置関係にも変化が生じやすくなります。歯並びは口の中だけで完結するものではなく、全身の使い方ともつながっているという視点を持つことが大切です。

7. 思春期以降も歯並びは変化し続ける

歯並びは、永久歯がそろい、成長期が終われば完成すると考えられがちです。しかし実際には、思春期以降も歯並びは少しずつ変化を続けます。子どもの頃は問題がなかった歯並びが、大人になってから気になり始めるケースも珍しくありません。歯並びが「いつ決まるのか」を考えるうえで、この時期の変化を正しく理解しておくことはとても重要です。

成長が落ち着いた後でも歯が動く理由

思春期を過ぎると、顎の大きな成長は徐々に落ち着いていきます。しかし、歯は骨に完全に固定された存在ではなく、日常的に加わる力の影響を受け続けています。噛む力や歯ぎしり、食いしばりなどは、毎日少しずつ歯に負担をかけ、その積み重ねによって歯の位置が変化することがあります。特に前歯は影響を受けやすく、気づかないうちに重なりが強くなったり、傾きが生じたりすることがあります。
このような変化は、成長が終わったからといって止まるものではありません。歯並びは「完成したら動かないもの」ではなく、生活の中で力を受けながら、常に影響を受け続けるものだと考える必要があります。

思春期以降の生活習慣が歯並びに与える影響

思春期以降は、生活習慣が歯並びに与える影響がよりはっきりと現れやすくなります。たとえば、片側だけで噛む癖が続くと、噛み合わせのバランスが崩れ、歯列や顎の使われ方に偏りが生じます。また、スマートフォンやパソコンを長時間使用することで姿勢が崩れ、頭の位置が前に出ると、顎の位置や噛み合わせにも影響が出ることがあります。
さらに、ストレスによる食いしばりや歯ぎしりも、歯並びの変化につながる要因です。これらは一時的なものではなく、長期間続くことで歯の位置に影響を及ぼします。成長が終わった後も、歯並びは日々の生活と深く結びついているのです。

大人になってから歯並びが気になり始める理由

「子どもの頃は特に気にならなかったのに、大人になってから歯並びが気になり始めた」という声は少なくありません。その理由の一つは、思春期以降の変化によって歯並びが徐々に動いてきたことです。また、噛み合わせのズレが時間をかけて表面化し、違和感として自覚されるようになる場合もあります。
加えて、年齢を重ねることで見た目への意識が変わり、以前は気にならなかった部分に目が向くようになることもあります。歯並びは、ある時点で突然決まるものではなく、思春期以降も少しずつ変化しながら安定していくものです。この視点を持つことで、「今の状態をどう考えるか」という次の判断につながっていきます。

8. 「いつ決まるか」よりも大切な見極めの視点

歯並びについて考えるとき、「いつ決まるのか」という問いに意識が向きがちです。しかし実際には、歯並びは特定の年齢で一気に決まるものではありません。成長や生活環境の影響を受けながら、少しずつ形を変え、安定していくものです。そのため、歯並びを考えるうえでは、時期だけに注目するのではなく、「今の状態をどう見極めるか」という視点を持つことが重要になります。この考え方が、将来を見据えた判断につながります。

年齢だけで歯並びを判断できない理由

歯並びの状態は、年齢と必ずしも一致しません。同じ年齢であっても、顎の成長スピードや歯の生え方には大きな個人差があります。たとえば、混合歯列期(乳歯と永久歯がまざる時期)に歯並びが乱れて見えても、その後の成長によって自然に整うケースもあります。一方で、見た目には大きな問題がなくても、噛み合わせや顎の使い方に偏りがあり、将来的に影響が出る可能性もあります。
このように、年齢だけを基準に「まだ早い」「もう遅い」と判断してしまうと、本来見るべきポイントを見逃してしまうことがあります。歯並びは、年齢ではなく、成長段階や口の中のバランスを含めて捉える必要があるのです。

見た目と機能の両方から考える重要性

歯並びというと、どうしても見た目に意識が向きやすくなります。しかし、歯科的に重要なのは、歯がどのように噛み合い、力を分散できているかという機能面です。歯が整って見えても、噛み合わせにズレがあると、一部の歯に負担が集中しやすくなります。その結果、歯のすり減りや違和感につながることもあります。
反対に、多少のガタつきがあっても、噛み合わせが安定している場合もあります。歯並びを見極める際には、見た目だけで良し悪しを判断するのではなく、噛む動きや顎の使われ方といった機能面にも目を向けることが大切です。この視点があることで、将来的な変化もより現実的に捉えやすくなります。

今の状態を「将来につなげて考える」視点

歯並びを考えるうえで大切なのは、「今どう見えるか」だけで判断しないことです。成長途中の子どもであれば、これからの成長で調整される余地があるのかどうか、大人であれば、今後も安定しやすい状態なのかを考える視点が求められます。
歯並びは一時点で完結するものではなく、時間の流れの中で安定していくものです。「いつ決まるか」という問いから一歩進み、「この状態をどう捉え、どう向き合うか」を考えることが、次の選択につながっていきます。

9. 大人になってから歯並びを整えるという選択

歯並びの話題は、どうしても子どもの頃の問題として捉えられがちです。しかし実際には、大人になってから歯並びについて悩み始める方も少なくありません。思春期以降も歯並びは変化を続けるため、「今さら」と感じる必要はないのです。歯並びがいつ決まるのかを考えてきた流れの中で、この章では“大人になってから向き合う歯並び”という視点を整理していきます。

子ども時代に治療しなかったことは珍しくない

大人になって歯並びを気にする方の多くは、「子どもの頃に治療していればよかったのでは」と感じることがあります。しかし、子ども時代に歯並びの治療を受けていないことは、決して珍しいことではありません。成長の途中で様子を見る判断がされたり、当時は特に問題視されていなかったりと、背景はさまざまです。また、当時は歯並びに対する情報や選択肢が今ほど身近ではなかったケースもあります。
歯並びは成長や生活習慣によって変化するため、大人になってから気になり始めること自体が不自然ではありません。過去の選択を振り返るよりも、「今の状態をどう考えるか」という視点が大切になります。

大人の歯並びが注目されるようになった背景

近年、大人の歯並びに対する関心が高まっています。その背景には、見た目だけでなく、噛み合わせや口元の清潔さへの意識が高まっていることがあります。歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなったり、噛むバランスが安定したりするなど、日常生活に関わる要素も注目されるようになってきました。
また、仕事や人との関わりの中で、口元が気になるようになったという声も少なくありません。これは見た目を過度に意識するということではなく、自分自身の状態を見直すきっかけとして自然な変化といえます。歯並びを考えることは、今後の生活をより快適にするための一つの視点でもあります。

「今から考える」ことの意味

歯並びは、ある年齢を過ぎたら手遅れになるものではありません。大人になってから歯並びを考えることは、「これからの時間をどう過ごしたいか」を考えることでもあります。噛み合わせの違和感や歯並びへの意識は、年齢とともに変化することもあります。
「歯並びはいつ決まるのか」という問いに対して、大人の場合は「これからどう安定させていくか」という考え方に移行していくことが自然です。今の状態を正しく理解し、無理のない形で向き合うことが、次の選択につながっていきます。

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10. 目立ちづらく整える選択肢としてのインビザライン

ここまで、歯並びが「いつ決まるのか」という疑問を軸に、子どもから大人までの成長や変化について見てきました。その中で見えてきたのは、歯並びはある一時点で固定されるものではなく、年齢や生活環境に応じて向き合い方が変わるという事実です。大人になってから歯並びを考える場合、日常生活とのバランスを重視した選択肢が求められるようになります。

大人の矯正に求められる条件とは

大人の歯並びの治療では、子どもの矯正とは異なる視点が必要になります。仕事や家庭、日常の予定がある中で、無理なく続けられることは重要な条件です。また、治療中の見た目や、食事・歯磨きへの影響を気にされる方も少なくありません。
そのため、大人の矯正では「歯並びを整えること」だけでなく、「生活にどのように組み込めるか」という視点が重視されます。歯並びがいつ決まるかを考えてきた流れの中で、大人の場合は「今の生活を保ちながら、どう整えていくか」が判断の軸になっていきます。

目立ちづらさと日常性を重視した考え方

矯正治療というと、装置が目立つ、違和感が強いといったイメージを持たれることがあります。こうしたイメージが、大人になってから歯並びに向き合う際の心理的なハードルになることもあります。その点、透明なマウスピースを用いるインビザラインは、取り外し式のため、生活スタイルによっては食事や歯みがきの管理がしやすいと感じる方もいます。
取り外しができるという特性は、食事や歯磨きのしやすさにも関わります。日常生活の中で「続けやすいかどうか」は、結果的に歯並びを安定させていくうえで重要な要素になります。大人の歯並びを考える際には、こうした日常性も含めて選択肢を捉えることが大切です。

インビザラインについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

「いつ決まるか」から「どう整えるか」へ

歯並びについて考えるとき、「いつ決まるのか」という疑問から出発する方は多いでしょう。しかし、大人になった今だからこそ、その問いは「これからどう整えていくか」という考え方へと変わっていきます。歯並びは過去の結果ではなく、これからの時間とどう向き合うかによって捉え直すことができます。
これまで見てきたように、歯並びは成長や生活の影響を受けながら変化し続けるものです。その流れの中で、自分の今の状態に合った方法を選ぶことが、無理のない選択につながります。歯並びを考えることは、見た目だけでなく、これからの生活を見据える一つのきっかけでもあるのです。

 

歯並びは今の状態からでも整える選択ができます。まずは現状を把握するところから始めてみませんか?

 

 

 

神奈川県伊勢原市の
見えない矯正歯科治療専門外来/マウスピース矯正(インビザライン)
『 つじむら歯科医院 伊勢原 』
住所:神奈川県伊勢原市小稲葉2204−1
TEL:0463-95-8214

 

【監修者情報】
つじむら歯科医院グループ総院長 辻村 傑 

《公式facebookアカウント》

【略歴】
1993年 神奈川歯科大学 卒業
1995年 つじむら歯科医院 開業
1997年 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008年 神奈川歯科大学生体管理医学講座 薬理学分野大学院
2010年 南カリフォルニア大学卒後研修コース修了
2010年 南カリフォルニア大学客員研究員
2010年 南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012年 ハートフルスマイルデンタルクリニック茅ヶ崎 開業
2012年 UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校卒後研修コース修了
2013年 インディアナ大学 歯周病学インプラント科客員講師
2014年 インディアナ大学医学部解剖学 顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医
2017年 iDHA 国際歯科衛生士学会 世界会長就任
2020年 iACD 国際総合歯科学会 日本支部会長

【所属】
IIPD国際予防歯科学会認定医
日本抗加齢医学会認定医
日本歯科人間ドック学会認定医
日本口腔医学会認定医
セカンドオピニオン専門医
DGZI国際インプラント学会認定医
日本咀嚼学会会員
日本保存学会会員
日本全身咬合学会会員
日本口腔インプラント学会会員
国際歯周内科学研究会会員
日本口腔内科学研究会会員
日本床矯正研究会会員
神奈川矯正研究会会員
日本臨床唾液学会会員
NPO法人歯と健康を守ろう会会員
日本ヘルスケア歯科研究会会員
伊勢原市中央保育園学校歯科医
日本食育指導士
健康咀嚼指導士

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