「永久歯が重なって生えてきた」「前歯がすき間なくガタガタしている」と気になっていませんか。歯が重なって生える原因には、歯が並ぶスペースや顎と歯の大きさのバランスなどが関係しています。
本記事では、歯が重なって生える原因や放置による影響、治療方法、インビザラインによる矯正について分かりやすく解説します。
1.歯が重なって生えるとは?

歯がきれいに一列に並ばず、隣の歯と重なったり、前後にずれたりして生えてくることがあります。「永久歯が生えてきたけれど重なっている」「前歯がすき間なくガタガタしている」と気になる方もいるでしょう。
このような歯並びは、歯が並ぶスペースの不足などによって起こります。特に乳歯から永久歯へ生え替わる時期は歯並びが大きく変化するため、状態を確認することが大切です。
歯が重なって生える「叢生」とは
歯が重なったり、歯列から前後にずれたり、斜めに生えたりしている状態は「叢生(そうせい)」と呼ばれます。「乱ぐい歯」と呼ばれることもあり、不正咬合の一つです。
叢生が起こる代表的な理由は、歯がきれいに並ぶためのスペースが不足していることです。顎の大きさに対して歯が大きい場合などには、歯列の中にすべての歯が収まりきらず、隣の歯と重なって生えることがあります。
ただし、歯の大きさだけでなく、歯が生えてくる方向や顎の成長、乳歯の状態などが関係している場合もあります。
ガタガタの歯並びや八重歯も叢生の一つ
叢生には、前歯が前後にずれてガタガタしている状態や、一部の歯だけが内側・外側へずれている状態などがあります。
犬歯が歯列より外側の高い位置から生えている、いわゆる「八重歯」も、歯が並ぶスペースが不足することでみられることがあります。
歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくく、磨き残しが生じやすくなる場合があります。そのため、見た目だけでなく、歯みがきのしやすさや噛み合わせについても確認することが大切です。
子どもにも大人にもみられる
歯が重なって生える状態は、子どもにも大人にもみられます。子どもでは、乳歯から永久歯への生え替わりの途中で、永久歯が乳歯の後ろや横から生えてくることもあります。
生え替わりの時期は、その後の顎の成長や周囲の歯の状態によって歯並びが変化することもあるため、重なって生えてきたからといって必ず矯正治療が必要になるわけではありません。
一方、永久歯が生えそろったあとも歯の重なりが気になる場合は、歯科医院で歯が並ぶスペースや噛み合わせを確認するとよいでしょう。歯が重なっている原因によって適した対応は異なるため、まずは現在の歯並びを正しく把握することが重要です。
八重歯・乱ぐい歯 (叢生)について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
2.歯がすき間なく重なって生える主な原因

歯が重なって生える原因は一つではありません。代表的なのは、歯が並ぶためのスペースが不足していることですが、乳歯の状態や歯の生え方などが影響する場合もあります。
原因によって歯並びの状態や適した対応も異なるため、「顎が小さいから」と自己判断せず、お口全体を確認することが大切です。
顎と歯の大きさのバランス
歯が重なって生える代表的な原因として、顎の大きさと歯の大きさのバランスが挙げられます。歯が並ぶスペースに対して歯が大きいと、すべての歯がきれいに収まりにくくなります。
その結果、あとから生えてくる歯が隣の歯と重なったり、歯列より内側や外側へずれたりすることがあります。前歯のガタガタや八重歯なども、スペース不足によって生じる場合があります。
乳歯の虫歯や早期脱落の影響
子どもの歯並びでは、乳歯の状態も永久歯の生え方に影響することがあります。乳歯には、食べ物を噛むだけでなく、あとから生えてくる永久歯のためのスペースを保つ役割があります。
虫歯などによって乳歯を本来の時期より早く失うと、周囲の歯が空いたスペースへ移動し、永久歯が生える場所が狭くなることがあります。その結果、永久歯が本来の位置に収まらず、重なって生えてくる場合があります。
乳歯はいずれ抜ける歯ですが、その後の永久歯の歯並びにも関係するため、虫歯を予防しながら適切に管理することが大切です。
遺伝や歯の生え方などが関係することも
歯や顎の大きさには個人差があり、遺伝的な要素が関係することもあります。また、永久歯が生えてくる方向や位置などによって、十分なスペースがあっても歯列からずれて生えるケースがあります。
さらに、乳歯がなかなか抜けずに残っているところへ永久歯が生えてくると、一時的に歯が重なって見えることもあります。特に生え替わりの時期は歯列が変化していくため、現在の見た目だけで将来の歯並びを判断することはできません。
歯が重なって生えてきた場合は、歯の大きさや位置、永久歯が並ぶスペース、顎の成長などを確認し、原因を見極めることが重要です。
3.顎が小さいと歯が重なって生えやすい?

「歯が重なって生えているのは、顎が小さいから?」と考える方もいるでしょう。実際に、歯が並ぶスペースが十分に確保できないことは、叢生が生じる要因の一つです。
ただし、単純に顎が小さいことだけで決まるわけではありません。顎と歯の大きさのバランスや成長の状態などを含めて確認する必要があります。
永久歯が並ぶスペースが不足する
永久歯がきれいに並ぶためには、それぞれの歯が収まるスペースが必要です。歯列の大きさに対して必要なスペースが不足していると、永久歯が本来の位置に収まりきらず、隣の歯と重なったり、内側や外側へずれたりすることがあります。
特に乳歯から永久歯へ生え替わる時期には、乳歯より大きな永久歯が生えてくるため、前歯などが一時的に重なって見えることもあります。その後の顎の成長によって歯並びが変化する場合もあるため、状態を継続して確認することが大切です。
歯そのものが大きい場合もある
歯が重なって生える原因を考えるときは、顎の大きさだけでなく、歯そのものの大きさにも注目する必要があります。
顎の大きさに大きな問題がなくても、一つひとつの歯が比較的大きければ、歯列の中にすべての歯を並べるためのスペースが不足することがあります。その結果、前歯が前後にずれたり、犬歯が歯列の外側から生えたりすることがあります。
反対に、顎が比較的小さくても、歯とのバランスによっては大きな重なりが生じない場合もあります。そのため、「顎が小さい=必ず歯並びが悪くなる」というわけではありません。
子どもは顎の成長も含めて確認する
子どもの場合は、現在の歯並びだけでなく、これからの顎の成長や永久歯の生え替わりについても考える必要があります。生え替わりの途中では、永久歯が重なって生えたり、歯列が一時的にガタガタして見えたりすることがあります。
一方で、永久歯が生えるスペースが大きく不足している場合などは、今後さらに歯の重なりが目立つ可能性もあります。
歯が重なって生えてきた場合は、見た目だけで「成長すれば治る」「すぐに矯正が必要」と判断しないことが大切です。歯科医院では、現在の歯並びや永久歯が生えるスペース、顎の成長などを確認しながら、経過観察をするのか、治療を検討するのかを判断します。
4.子どもの歯が重なって生えてきた場合はどうする?

子どもの永久歯が生え始めると、「乳歯の後ろから永久歯が出てきた」「前歯が重なって生えてきた」と心配になることがあります。生え替わりの時期には一時的に歯並びが乱れることもありますが、永久歯が並ぶスペースが不足しているケースもあるため、状態を確認することが大切です。
永久歯が乳歯の後ろや横から生えることがある
乳歯がまだ残っている状態で、永久歯がその後ろや横から生えてくることがあります。特に下の前歯では、乳歯の内側から永久歯が顔を出し、一時的に歯が二重に並んでいるように見えることがあります。
乳歯が自然に抜けたあと、舌などの力によって永久歯の位置が変化する場合もあります。そのため、永久歯が少しずれた位置から生えてきたからといって、必ずその位置のままになるとは限りません。
生え替わりの途中では経過を見る場合もある
子どもの歯並びは、乳歯から永久歯への生え替わりや顎の成長に伴って変化します。永久歯が生え始めた段階では歯が重なって見えていても、その後にスペースが確保され、歯の位置が変化することもあります。
そのため、歯が重なって生えてきたからといって、すぐに矯正治療を始めるとは限りません。永久歯の生え方や残っている乳歯、歯が並ぶスペース、顎の成長などを確認しながら経過を見るケースもあります。
気になる場合は歯科医院で確認する
乳歯がなかなか抜けない、永久歯が大きく内側や外側へずれている、複数の永久歯が重なって生えているといった場合は、一度歯科医院で確認してもらうとよいでしょう。
また、「永久歯が生えるスペースがほとんどない」「歯並びの乱れが徐々に目立ってきた」といった場合も、今後の歯並びについて相談するきっかけになります。
子どもの歯並びでは、現在の見た目だけでなく、これから生えてくる永久歯や顎の成長まで考えて判断することが重要です。早めに状態を確認しておくことで、経過観察でよいのか、矯正治療を検討する必要があるのかを判断しやすくなります。
大人になってから歯の重なりが気になった場合
大人になってから「前歯の重なりが目立つようになった」「以前より歯並びがガタガタしてきた」と感じることもあります。永久歯が生えそろったあとでも、歯周組織の状態や歯を失ったことによる周囲の歯の移動などによって、歯並びが変化する場合があります。
また、もともと軽度の歯の重なりがあり、年齢とともに気になるようになるケースもあります。大人の場合は、子どものように顎の成長による変化を期待することは難しいため、現在の歯並びや噛み合わせを確認することが大切です。
歯の重なりが以前より目立ってきた場合や、歯みがきがしにくい、噛みにくいなどの変化がある場合は、一度歯科医院で相談してみるとよいでしょう。
5.重なった歯をそのままにするとどうなる?

歯が重なって生えていても、痛みや噛みにくさがなければ「そのままでも大丈夫なのでは?」と思う方もいるでしょう。しかし、歯の重なり方によっては、見た目だけでなく、毎日の歯みがきや噛み合わせなどに影響することがあります。
必ず問題が起こるわけではありませんが、どのような影響が考えられるのかを知っておくことが大切です。
歯みがきがしにくくなる
歯が重なっている部分は、歯ブラシの毛先が届きにくくなることがあります。特に、歯と歯が前後に重なっている部分や歯列の内側へ入り込んでいる歯は、通常の歯みがきだけでは汚れを落としにくい場合があります。
また、歯と歯の間にデンタルフロスを通しにくくなるなど、毎日のセルフケアが難しくなることもあります。歯並びに合わせて歯ブラシの角度を変えたり、タフトブラシなどを活用したりすることが大切です。
虫歯や歯周病のリスクにつながることがある
歯が重なった部分に磨き残しが生じると、歯垢(プラーク)が蓄積しやすくなります。その状態が続けば、虫歯や歯肉炎、歯周病などにつながる可能性があります。
特に歯と歯の間は自分では確認しにくいため、「しっかり磨いているつもり」でも汚れが残っていることがあります。重なった歯がある場合は、定期的に歯科医院で状態を確認してもらい、自分の歯並びに合ったケア方法を身につけることが重要です。
噛み合わせに影響する場合もある
歯の重なりが大きい場合には、上下の歯が適切に噛み合わなかったり、一部の歯だけが強く当たったりすることがあります。また、噛みにくい場所を避けて、左右どちらか一方で噛むようになるケースも考えられます。
ただし、歯が重なっているからといって、必ず噛み合わせに問題が起こるわけではありません。重なりの程度や歯の位置、上下の歯列の関係などによって状態は異なります。
歯の重なりが気になる場合は、見た目だけで治療の必要性を判断するのではなく、歯みがきのしやすさや虫歯・歯周病の状態、噛み合わせなども含めて確認することが大切です。
永久歯の生え方や歯の重なりが気になる方へ
現在の歯並びや噛み合わせを一度確認してみませんか?
6.重なって生えた歯は自然に治る?

歯が重なって生えてきた場合、「成長すれば自然にきれいに並ぶのでは?」と考える方もいるでしょう。子どもの生え替わりの時期には歯の位置が変化することがありますが、すべてのケースで自然に整うわけではありません。
自然な変化が期待できるかどうかは、年齢や歯が重なっている程度、永久歯が並ぶスペースなどによって異なります。
子どもは成長によって歯の位置が変化することがある
乳歯から永久歯へ生え替わる時期は、顎の成長や周囲の歯の生え替わりに伴って、歯並びが変化することがあります。
たとえば、永久歯が乳歯の内側から生えて一時的に重なって見えていても、乳歯が抜けたあとに歯の位置が変化する場合があります。そのため、生え始めの位置だけを見て、すぐに矯正治療が必要と判断するわけではありません。
ただし、永久歯が並ぶスペースが大きく不足している場合や、歯が大きくずれた位置から生えている場合などは、自然な改善が難しいこともあります。
永久歯が生えそろった後は自然な改善が難しいことも
永久歯が生えそろったあとに歯が重なっている場合、成長だけによって歯が自然にきれいな位置へ移動することは一般的には期待しにくくなります。
特に、歯が並ぶスペースそのものが不足している場合には、スペースを確保しながら歯を適切な位置へ動かす必要があり、矯正治療が選択肢になることがあります。
一方で、歯が重なっていても程度が軽く、噛み合わせや清掃性などに大きな問題がなければ、必ずしもすぐに治療が必要になるとは限りません。
自然に治るか自己判断せず状態を確認する
歯が重なって生えてきたときに大切なのは、「そのうち自然に治るだろう」と自己判断して長期間そのままにしないことです。
歯科医院では、歯がどの程度重なっているのかだけでなく、永久歯が並ぶスペースや歯の生える方向、噛み合わせなどを確認します。子どもの場合は、残っている乳歯や今後の顎の成長についても考慮します。
経過観察でよいケースなのか、矯正治療を検討したほうがよいケースなのかは、一人ひとり異なります。特に、歯の重なりが大きい、永久歯が生える場所が足りない、歯みがきがしにくいといった場合は、一度歯科医院で相談してみるとよいでしょう。
7.歯が重なって生えた場合の治療方法

歯が重なって生えている場合、歯並びの程度や年齢、噛み合わせなどによって治療方法は異なります。歯をきれいに並べるためには、まず現在の歯列や歯が並ぶスペースを確認し、一人ひとりに適した方法を検討することが大切です。
代表的な治療方法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があります。また、子どもの場合は、永久歯への生え替わりや顎の成長を考慮しながら治療時期や方法を判断します。
ワイヤー矯正で歯を動かす
ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく方法です。歯の重なりがある叢生にも用いられる代表的な矯正方法の一つです。
歯が大きく重なっている場合には、そのままでは歯を並べるスペースが足りないことがあります。その場合は、歯列の状態に応じてスペースを確保したうえで、それぞれの歯を適切な位置へ動かしていきます。
歯の重なり方や噛み合わせによって必要な歯の動かし方は異なるため、検査を行ったうえで治療計画を立てることが重要です。
マウスピース矯正で整える
歯が重なって生えている場合には、マウスピース矯正が選択肢になることもあります。透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら、歯を少しずつ移動させて歯並びを整えていく方法です。
マウスピース矯正の一つであるインビザラインは、装置が透明で目立ちにくく、食事や歯みがきの際に取り外せる特徴があります。
ただし、歯の重なりが大きい場合や複雑な歯の移動が必要な場合など、お口の状態によって適した矯正方法は異なります。すべての叢生を同じ方法で治療できるわけではないため、適応について歯科医院で確認する必要があります。
子どもは成長や生え替わりを考慮して治療する
子どもの場合は、大人と同じように現在の歯並びだけを見て治療方法を決めるわけではありません。乳歯と永久歯が混在している時期では、これから生えてくる永久歯や顎の成長なども確認します。
歯が重なって生えていても、すぐに矯正治療を始めず、永久歯への生え替わりを経過観察する場合もあります。一方で、永久歯が並ぶスペースが不足しているなど、状態によっては成長期から治療を検討することもあります。
歯が重なって生えているからといって、治療方法を見た目だけで判断することはできません。年齢や歯の重なりの程度、スペース不足の状態、噛み合わせなどを詳しく確認し、自分に合った治療方法を選ぶことが大切です。
8.重なった歯の矯正では抜歯が必要?

歯がすき間なく重なって生えている場合、「矯正するなら歯を抜かなければならないの?」と心配になる方もいるでしょう。叢生の矯正では、歯を並べるためのスペースを確保する必要がありますが、必ず抜歯を行うわけではありません。
抜歯が必要かどうかは、歯の重なりの程度や歯列の大きさ、噛み合わせ、口元のバランスなどを確認したうえで判断します。
抜歯が必要になるケース
歯をきれいに並べるためのスペースが大きく不足している場合には、抜歯を伴う矯正治療が検討されることがあります。
たとえば、複数の歯が大きく重なっている場合や、歯列から大きく外れた位置に歯が生えている場合などです。限られたスペースに無理にすべての歯を並べようとすると、歯列が外側へ広がり、口元のバランスなどに影響する可能性もあります。
そのため、必要なスペースや歯を動かす位置などを考慮し、抜歯をしたほうが適切と判断されるケースがあります。
非抜歯で治療できるケースもある
歯の重なりが比較的軽い場合などは、歯を抜かずに矯正できることもあります。歯列を適切な範囲で広げたり、歯を少しずつ移動させたりすることで、歯が並ぶスペースを確保できる場合があります。
また、歯と歯の間をわずかに削ってスペースを作る「IPR」が用いられることもあります。どの方法でスペースを確保するかは、必要なスペースの量や歯の状態などによって異なります。
ただし、「できるだけ歯を抜きたくない」という希望だけで非抜歯を選択できるとは限りません。無理に非抜歯で治療するのではなく、歯並びや噛み合わせを考慮して判断することが重要です。
抜歯・非抜歯は検査をしたうえで判断する
同じように歯が重なって見えていても、必要なスペースや顎と歯の大きさのバランスは一人ひとり異なります。そのため、見た目だけで抜歯が必要かどうかを判断することはできません。
矯正治療では、歯並びや噛み合わせ、歯を動かすために必要なスペース、顎の状態などを詳しく確認したうえで治療計画を立てます。
「歯が重なっているから抜歯が必要」と決まっているわけではありません。抜歯と非抜歯それぞれの可能性を検討し、お口の状態に合った方法を選択することが大切です。
非抜歯矯正とは?歯を抜かない矯正治療の選択肢を解説について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
9.インビザラインで重なった歯は治療できる?

歯が重なって生えている場合、マウスピース型矯正装置「インビザライン」で歯並びを整えられるケースがあります。透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら、計画的に歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。
ただし、歯の重なり方やスペース不足の程度によっては、インビザラインだけでの治療が難しい場合もあります。まずは歯並びや噛み合わせを詳しく確認することが大切です。
軽度から中等度の叢生では選択肢になることがある
前歯が少し重なっている、歯が前後にずれてガタガタしているなどの叢生では、インビザラインによる矯正治療が選択肢になることがあります。
治療では、一人ひとりの歯並びに合わせて作製したマウスピースを装着し、段階的に歯を移動させます。装置が透明で目立ちにくく、食事や歯みがきの際には取り外せることが特徴です。
ただし、同じように歯が重なって見えていても、必要な歯の移動量や噛み合わせは異なります。そのため、見た目だけでインビザラインの適応を判断することはできません。
インビザライン矯正について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
歯を並べるためのスペースを確保する
重なった歯を整えるためには、それぞれの歯を適切な位置へ移動させるためのスペースが必要です。スペースが不足している場合には、その程度に応じた方法を検討します。
たとえば、歯列を適切な範囲で広げたり、奥歯を移動させたり、歯と歯の間をわずかに削るIPRを行ったりすることで、必要なスペースを確保できる場合があります。また、スペース不足が大きいケースでは、抜歯を検討することもあります。
どの方法が適しているかは、歯の重なりの程度だけでなく、歯列や噛み合わせ、口元のバランスなどを考慮して判断します。
インビザラインだけでは難しいケースもある
インビザラインはさまざまな歯並びに使用されていますが、すべての叢生を同じ方法で治療できるわけではありません。
歯の重なりが大きい場合や、複雑な歯の移動が必要な場合、骨格的な問題を伴う場合などでは、ワイヤー矯正やほかの治療方法が適していることもあります。状態によっては複数の方法を組み合わせて治療する場合もあります。
そのため、「歯が重なっているけれどインビザラインで治せる?」と気になる場合は、まず歯科医院で検査を受けることが大切です。歯が並ぶスペースや噛み合わせなどを確認したうえで、インビザラインが適しているか、ほかの矯正方法が適しているかを検討します。
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10.歯が重なって生えているのが気になる方へ

歯がすき間なく重なって生える原因には、歯が並ぶスペースの不足や、顎と歯の大きさのバランス、永久歯の生える位置など、さまざまな要因があります。
歯の重なりは見た目だけの問題ではなく、歯みがきのしにくさや噛み合わせに影響する場合もあります。ただし、歯が重なっているからといって、すべての方に矯正治療が必要になるわけではありません。まずは現在の状態と原因を確認することが大切です。
まずは歯が重なっている原因を確認する
同じように歯が重なって見えていても、その原因や程度は一人ひとり異なります。歯そのものが大きい場合もあれば、歯が並ぶスペースが不足していたり、永久歯が本来とは異なる方向から生えていたりすることもあります。
特に子どもの場合は、生え替わりや顎の成長によって歯並びが変化する可能性があります。そのため、「重なっているからすぐに矯正する」「成長すれば自然に治る」と自己判断せず、永久歯の状態や今後の成長も含めて確認することが重要です。
見た目だけでなく噛み合わせや清掃性も確認する
歯の重なりを確認するときは、見た目だけでなく、歯みがきのしやすさや上下の噛み合わせにも注目しましょう。
歯が前後に重なっている部分には歯ブラシが届きにくく、磨き残しが生じることがあります。また、歯の位置によっては上下の歯がうまく噛み合わなかったり、一部の歯に負担がかかったりする場合もあります。
「歯と歯の間が磨きにくい」「食べ物が挟まりやすい」「左右で噛みやすさが違う」といった悩みがある場合は、歯科医院で歯列全体を確認してもらうとよいでしょう。
自分に合った矯正方法を相談する
歯の重なりを改善する必要がある場合には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などが選択肢になります。マウスピース型矯正装置「インビザライン」で治療できるケースもあります。
ただし、適した治療方法は、歯の重なりの程度や必要なスペース、噛み合わせなどによって異なります。また、抜歯が必要になる場合もあれば、歯を抜かずにスペースを確保できる場合もあります。
当院では、歯並びや噛み合わせの状態を確認したうえで、一人ひとりに適した治療方法を検討しています。「永久歯が重なって生えてきた」「ガタガタした歯並びが気になる」「インビザラインで治療できるか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。
歯の重なりやガタガタした歯並びでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
神奈川県伊勢原市の
見えない矯正歯科治療専門外来/マウスピース矯正(インビザライン)
『 つじむら歯科医院 伊勢原 』
住所:神奈川県伊勢原市小稲葉2204−1
TEL:0463-95-8214
【監修者情報】
つじむら歯科医院グループ総院長 辻村 傑
【略歴】
1993年 神奈川歯科大学 卒業
1995年 つじむら歯科医院 開業
1997年 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008年 神奈川歯科大学生体管理医学講座 薬理学分野大学院
2010年 南カリフォルニア大学卒後研修コース修了
2010年 南カリフォルニア大学客員研究員
2010年 南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012年 ハートフルスマイルデンタルクリニック茅ヶ崎 開業
2012年 UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校卒後研修コース修了
2013年 インディアナ大学 歯周病学インプラント科客員講師
2014年 インディアナ大学医学部解剖学 顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医
2017年 iDHA 国際歯科衛生士学会 世界会長就任
2020年 iACD 国際総合歯科学会 日本支部会長
【所属】
IIPD国際予防歯科学会認定医
日本抗加齢医学会認定医
日本歯科人間ドック学会認定医
日本口腔医学会認定医
セカンドオピニオン専門医
DGZI国際インプラント学会認定医
日本咀嚼学会会員
日本保存学会会員
日本全身咬合学会会員
日本口腔インプラント学会会員
国際歯周内科学研究会会員
日本口腔内科学研究会会員
日本床矯正研究会会員
神奈川矯正研究会会員
日本臨床唾液学会会員
NPO法人歯と健康を守ろう会会員
日本ヘルスケア歯科研究会会員
伊勢原市中央保育園学校歯科医
日本食育指導士
健康咀嚼指導士












