こんにちは、つじむら歯科医院です。
今回は「保険適用の歯科治療で使われる金属のリスク」について、専門家の視点から分かりやすくお伝えします。
保険診療でよく使用される銀歯などの金属素材。一見すると経済的で便利な選択肢に思えますが、実は身体や口元に影響を与えるリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?
本記事では、主なリスクを4つの観点から解説し、それぞれの対策についてもご紹介します。
1. 金属アレルギー(メタルアレルギー)のリスク
保険治療で使われる銀合金や金銀パラジウム合金は、時間の経過とともに口腔内で金属イオンとして溶け出します。これが体内に取り込まれることで、以下のような症状を引き起こすことがあります。
- 皮膚症状:湿疹、アトピー性皮膚炎、かゆみ
- 口腔内の症状:口内炎、舌の違和感、扁平苔癬
- 全身症状:肩こり、慢性的な疲労感、味覚障害、不眠など
これらの症状は他の原因と見分けがつきにくく、「まさか銀歯が原因だったなんて…」というケースも少なくありません。
2. 歯ぐきの黒ずみ・歯の変色
金属が溶け出すことで、見た目にも大きな影響を及ぼします。
- 歯ぐきの黒ずみ:金属イオンが歯肉に沈着し、黒っぽく変色
- 歯の色の変化:周囲の歯がくすんで見える
一度沈着してしまった金属の色は自然には戻らず、見た目の印象に大きく影響を与えます。とくに人と接する機会が多い方にとっては、大きな悩みとなることがあります。
3. 二次虫歯(再発リスク)の増加
保険金属は経年劣化による「腐食」が避けられません。すると、金属と歯の隙間から細菌が入り込み、再度虫歯ができるリスクが高まります。
- 金属の腐食によるミクロの隙間
- 菌の侵入→見えない虫歯が進行
- 治療済の歯が再治療になる
この“二次虫歯”は気づきにくく、発見が遅れると抜歯に至るケースも。
定期的なメンテナンスと、できるだけ再発しにくい素材選びが重要です。
4. ガルバニー電流と不定愁訴
口の中に複数の種類の金属が存在すると、「ガルバニー電流」と呼ばれる微弱な電気が発生します。これが体に悪影響を及ぼすことがあります。
- 神経の乱れ:不眠、イライラ、集中力低下
- 慢性的な疲労や肩こり:電気信号の乱れによる自律神経の不調
医学的にまだ研究が進んでいる分野ではありますが、口腔内と全身の健康が密接に関わっていることを再認識するべき問題です。
\ 金属を使わない選択肢もあります /
金属によるリスクを回避したい方には、セラミック治療などの「メタルフリー治療」が効果的です。
- 金属アレルギーの心配なし
- 見た目が自然で美しい
- 汚れが付きにくく、虫歯になりにくい
もちろん、すべての患者さんにセラミックを押しつけるわけではありません。
当院では、患者さんのご希望やライフスタイル、ご予算に応じて、保険診療も含めたベストな選択をご提案しています。
【まとめ】将来の健康と安心のために
保険で受けられる治療には大きなメリットもありますが、長期的な視点で考えると素材の選び方はとても大切です。
「今は痛みがないから大丈夫」ではなく、数年後の健康や生活の質を守るための選択を、一緒に考えてみませんか?
ご不明点や治療のご相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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