つじむら歯科医院です。
本日は「保険が適用される範囲内の治療」で使われる金属には様々なリスクについてお話しします。
1:金属アレルギー(メタルアレルギー)
保険適用の治療で使われる「銀合金」や「金銀パラジウム合金」を口内に長期間入れていると、金属イオンが溶解して、身体の中に吸収されていきます。
そして吸収した金属イオンの影響で、アトピー性皮膚炎(に近い症状)、接触性皮膚炎、湿疹、肩こり、頭痛、味覚異常、口内炎、口唇炎、口角炎、扁平苔癬(へんぺいたいせん)、舌炎など、色々な症状が出ることになるかもしれません。
2:歯や歯肉への着色
繰り返しになりますが、「銀合金」や「金銀パラジウム合金」を口内に長期的に入れていると、金属イオンが溶解してきてしまいます。
そして口内で溶け出した金属イオンのせいで、歯肉や歯が黒くなってしまう可能性もあります。
3:二次齲蝕(にじうしょく)
齲蝕とは虫歯のことです。
「銀合金」や「金銀パラジウム合金」を口内に長期的に入れておくと、腐食したりサビが発生したりします。すると金属と歯の間にスキマが発生してしまい、そこから「虫歯菌などを含有する涎」が侵入します。そしてそこから虫歯がエスカレートして、被せ物や詰め物の下にある「元々の歯」までダメージを負うことになります。
4:不定愁訴(ふていしゅうそ)
不定愁訴とは「原因不明の体調不良」のことを指します。
まず人体は、心臓や脳が動くときに微弱な電流が流れています。この電流のバランスにより身体全体が制御されているのです。
そして口内に金属が存在すると、別の微弱な電流(ガルバニー電流)が発生する場合があります。すると「体内における電流のバランス」が崩れて、脳からの指令がおかしくなるなどして、体調が悪くなるケースがあります。
例えば、イライラ、不眠、疲労、身体の痛みなどをはじめとする、色々な神経症状などが出ます。
『まとめ』
ここまで、「保険適用の範囲内の治療」で使われる金属の主なリスクについて解説しました。口内に保険適用の金属を入れたからといって、直ちに影響が出るわけではありません。ですが年月が経つにつれて、徐々に不調が表れてくる可能性があるのです。
ですから、「セラミック」などの非金属を使う治療を選択することをおすすめします。
もちろんどのような治療をするかを最終的に決めるのは本人ですが、それぞれの素材のメリット・デメリットなどを把握した上で選択することが大事です。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
伊勢原市にある歯医者・歯科
『 つじむら歯科医院 』
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